ベネチア国際映画祭、コロナ禍で実施も陽性者ゼロ
2021年9月9日 09:00

対面方式で行われている第78回ベネチア国際映画祭において、これまで新型コロナウイルス感染者がひとりも出ていないことが明らかになった。米ハリウッド・レポーターが報じている。
同映画祭が発表したところによると、今年はこれまでに9800人の外国人に来場パスを発行。規模を縮小して行われた2020年は6908人、新型コロナウイルス感染拡大前の19年は1万2800人だった。一般客にもチケットが販売されており、19年は全体で2万8741人、20年は1万3162人、今年はこれまでに2万3713人が参加している。
映画祭参加にあたり、新型コロナウイルスのワクチン接種をしていない参加者は、48時間ごとに抗原検査を受ける必要がある。映画祭によると、招待されたゲスト、ならびに一般参加者におけるワクチン未接種者の割合は約1割で、ルール通りに抗原検査を受け、結果を提出しているとのこと。11日間の開催期間中、5日目となる9月5日時点で、抗原検査は2000回実施された。そのうち偽陽性が5回あったものの、新型コロナウイルスの感染は確認されていないという。
映画館の収容人数は、ソーシャルディスタンスを保つために定員の5割に制限されており、すべてのチケットは映画祭のサイトで予約する必要がある。上映時間の48時間前にチケット予約が開始となるものの、話題作に関しては確保が難しいとの批判もある。
上映会場ではセキュリティチェックによる長蛇の列ができており、上映時間に間に合わなかったという声もある。しかし、大半の参加者は徹底した安全対策とイタリア独自のリラックスした雰囲気を兼ね備えた映画祭の対応を称賛しているという。
ベネチア国際映画祭が、コロナ禍での映画祭運営のスタンダードとなるかもしれない。
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