古田新太&松坂桃李が明かす「空白」舞台裏 カットがかかるとヘラヘラ?「笑い飛ばしてくれる現場」
2021年9月7日 12:00

「新聞記者」「MOTHER マザー」など意欲作を次々と生む「スターサンズ」の河村光庸プロデューサーと、「ヒメアノ~ル」「BLUE ブルー」を手掛けた吉田恵輔監督のタッグ作「空白」の特別映像が公開された。主演の古田新太、共演の松坂桃李のインタビューやメイキングが収められている。
中学生の少女・添田花音(伊藤蒼)がスーパーで万引きしようとしたところを店長の青柳直人(松坂)に見つかり、追いかけられた末に車に轢かれて死亡する。娘のことなど無関心だった花音の父・充(古田)は、せめて彼女の無実を証明しようと、店長を激しく追及するうちに、その姿も言動も恐るべきモンスターと化し、関係する人々全員を追い詰めていく。
古田は「全員がかわいそうな人。でもみんな普通に生きている」と本作を紹介し、松坂は「吉田監督がどんどん登場人物たちを追い込んで、最後にそれぞれにちょっとだけ救いを投げるんですよね。その救いが今まで追い込まれた分とはとてもじゃないけれど、割に合わないような救いなんですが、妙に沁みたというか」と話す。
登場人物にとってつらいシーンも多いが、古田は「2人でものすごく嫌な感じの芝居をしているんですけれど、カットがかかるとヘラヘラするみたいな。笑い飛ばしてくれるんです。『いーねー!』みたいな、そういう現場です」と笑顔。その言葉を裏付けるように、充が青柳の胸ぐらに掴みかかり怒鳴り散らす場面の撮影で、カットがかかった瞬間に笑顔になる古田と松坂の姿も収められている。
「空白」は、9月23日に全国公開。
(C)2021「空白」製作委員会
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