「DIVOC-12」三島有紀子監督チームの予告編が公開 “共有”をテーマに4つの短編を製作
2021年9月2日 12:00
12人の映画監督が12本の短編を製作する「DIVOC-12」(読み:ディボック-トゥエルブ)の新たな映像が公開された。三島有紀子監督が手掛けた「よろこびのうた Ode to Joy」を含む、“共有”をテーマに製作した4つの短編の予告編が収められている。
本企画は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響を受けているクリエイター、制作スタッフ、俳優が継続的に創作活動に取り組めるよう、ソニー・ピクチャーズが立ち上げたプロジェクト。「新聞記者」の藤井道人監督、「カメラを止めるな!」の上田慎一郎監督、「幼な子われらに生まれ」の三島監督が中核となって映画制作を牽引し、新人を含めた9名の監督が参加した。藤井監督チームは“成長への気づき”、上田監督チームは“感触”、三島監督チームは“共有”をそれぞれテーマに掲げ、完全オリジナルストーリーとなる12の物語を紡ぐ。
三島監督チームが製作したのは、「よろこびのうた Ode to Joy」(三島監督/出演:富司純子・藤原季節)、「YEN」(山嵜晋平監督/出演:蒔田彩珠・中村守里)、「海にそらごと」(齋藤栄美監督/出演:中村ゆり・高田万作)、「睡眠倶楽部のすすめ」(加藤拓人監督/出演:前田敦子)の4本。
「よろこびのうた Ode to Joy」は、富司扮する75歳の冬海が、海を散歩中、藤原演じる青年・歩と出会ったことから物語が始まる。映像には、歩に「いい仕事あんですけど、一緒にやりませんか?」と声をかけられた冬美が、怪しいと理解しつつも報酬に惹かれて引き受ける様子が収められている。
一方、「YEN」の予告編は、蒔田と中村扮する女子高校生が、ポラロイド写真を撮って遊ぶ場面からスタート。仲良く笑い合うふたりだったが、ある出来事がきっかけで溝が生じてしまう。きらきらした若さと不安定さが感じられる作品だ。
齋藤監督の「海にそらごと」では、生まれてから一度も会ったことのない母親に会いに行った少年の戸惑いが描かれる。母親の生活ぶりを見て少年が言い放つ「恥ずかしくないの? 家族捨てて、こんな生活して」というセリフが印象的だ。ラストの「なんで嘘ついてたの?」という言葉からは、ふたりの関係に秘密があることが察せられる。
最後は、加藤監督の「睡眠倶楽部のすすめ」。予告編は、前田扮する透子が「迷子なんだ。私」とつぶやくシーンから始まる。様々なストレスによって眠ることが出来なくなった人々が暮らす“睡眠倶楽部”で、何かを忘れたまま暮らしている透子。彼女が忘れてしまった大切なものとはいったい何なのか。
“共有”というテーマについて三島監督は、「2020年から、世界中がこんなに同じことに苦しんだり、悲しんだり、少し喜んだり…同じ問題と気持ちを共有したことってないのではないか、と思いました」と語る。「ある種、救いがないように思えるこの時期を共有したその先に、私たちは何を共有できるのか、できないのか、共有していきたいのか。ということをあらためて、俳優やスタッフを始めチームの監督達といろいろ話しながら作れたらいいな、と思ったことがテーマにした理由の1つです」と明かしている。
「DIVOC-12」は、10月1日より全国ロードショー。
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