映画.comでできることを探す
作品を探す
映画館・スケジュールを探す
最新のニュースを見る
ランキングを見る
映画の知識を深める
映画レビューを見る
プレゼントに応募する
最新のアニメ情報をチェック

フォローして最新情報を受け取ろう

検索

エレクトロシーン黎明期の女性ミュージシャンの奮闘描く「ショック・ドゥ・フューチャー」 鬼才映画監督の孫、主演のアルマ・ホドロフスキーに聞く

2021年8月29日 21:00

リンクをコピーしました。
アルマ・ホドロフスキー
アルマ・ホドロフスキー
(c) 2019 Nebo Productions The Perfect Kiss Films Sogni Vera Films

エレクトロミュージック黎明期、1970年代後半のフランスを舞台に、新しい音楽の可能性を探る女性ミュージシャンを描いた映画「ショック・ドゥ・フューチャー」が公開された。男性優位の音楽業界で奮闘する主人公、アナを演じたのは、ミュージシャン・モデルとしても活躍する女優のアルマ・ホドロフスキー。カルト的人気を誇る鬼才、アレハンドロ・ホドロフスキー監督の孫でもある。監督は音楽ユニット「Nouvelle Vague」のマーク・コリン、キーアイテムとして登場する日本製のリズムマシン「ROLAND CR-78」など音楽ファン必見の要素もちろん、70年代のレトロなインテリアやファッションも楽しめる良作だ。アルマ・ホドロフスキーが作品を語った。

――エレクトロニック・ミュージックはどのくらいご存じでしたか?

実は、ほとんど知識がありませんでした。あまりよく聞くタイプの音楽ではないので、今回の撮影のおかげで深く知ることができて嬉しかったです。この手の音楽でそれまで聞いていたものといえば、クラフトワークやスーサイドの曲だけでした。でも、本作でこうしたエレクトロニック・ミュージックの誕生において女性が果たした重要な役割を知ったんです(※映画では女性電子音楽家たちへのリスペクトが示されるシーンがある)。彼女たちは1960年代にはすでにその道で真のパイオニアであったにもかかわらず、表だって評価されることはなかったのです。

――映画の中では、作曲に使用した巨大シンセサイザーを使いこなしているようでした。

撮影の前に演奏の練習をしました。監督のスタジオで練習をして、基本的なことを学びました。私にはミュージシャンの友人がたくさんいるのですが、その中には70年代当時の電子機器を使っているアドリアン・パローもいます。彼は1970年代のシンセサイザーの使い方を教えてくれました。この2人のコーチのおかげで、マスターしたとまではいかなくても、少なくともその仕組みを理解することができました。

画像2(c) 2019 Nebo Productions The Perfect Kiss Films Sogni Vera Films
――女優、モデルに加えて、ミュージシャンになった経緯は?

私は昔から音楽が大好きでした。そのきっかけは、書くことでした。幼い頃からいろんな種類の文章や詩を書いていました。芸術家の家に生まれたので、アートに対しては特別な思いがありました。全ては可能なのだと、夢見ることをとがめられたことはありません。女優になりたいという思いはありましたが、それだけではなく、様々な方法で自分を表現したいと思っていました。いろいろな人と出会い、彼らは一緒に歌おうと誘ってくれました。そして、2011年にソロ活動を考えていたダビッド・ブダールに誘われ、バーニング・ピーコック(Burning Peacocks)を結成したのです。

――あなたが参加するユニット“バーニング・ピーコック”のスタイルは本作と関係がありますか?

エレクトロニック・ミュージックの境界線をどこに引くかにもよりますね。今では、エレクトロニック音源はアコースティック楽器に補足的に使われ、どんな楽曲にも登場します。私は、ジャンルをミックスするのが好きで、バーニング・ピーコックもいろんなジャンルの影響を受けています。エレクトロニクスとのつながりがあるとすれば、本作でも登場するCR -78の系列のドラムマシンの使用や、パソコン上でリメイクしたサウンドなどでしょうか。とはいえ、エレクトロニック・ミュージックそのものについては、氷山の一角しか知りませんでした。

画像3(c) 2019 Nebo Productions The Perfect Kiss Films Sogni Vera Films
――70年代の世界観にどっぷり浸った室内劇風の作品ですが、あなたにとっては出てくる小道具・大道具すべてが未知の存在だったのでは?

家族や友人のおかげで、私にとってはすべて身近なものでした。私はこの時代が昔から大好きで、魅了されています。この時代に浸るのは2回目で、最初は 「La Vie devant elles」というTVシリーズでした。狭い空間での撮影は、少人数のチームで作業することで、仲間意識、助け合いの精神、共犯関係が生まれ、私たちは、まるでサマーキャンプのように団結していました。難しかったのは、一人で演奏することと、大声で独り言を言うことでした。簡単ではありません。でも、あの撮影以来、実は以前から家でもしょっちゅう声に出して独り言を言っていたことに気づきました。

――アナがタバコを吸う仕草が印象的ですが、撮影中に何本吸ったのですか?

映画でタバコを吸うシーンには要注意です。「彼女のキャラを表現するために、1本吸ってみせるのは悪くないアイデアかもね」と吸い始めるのですが、5テイク目には後悔する! これは1週間でがんになるようなアイデアでした。でも、タバコはこの時代の特徴ですよね。 今、こんな狭いところでタバコを吸う人はいないでしょう。本作では、それがリアルなタッチになっています。

アルマ・ホドロフスキー の関連作を観る


Amazonで関連商品を見る

関連ニュース

映画.com注目特集をチェック

宝島の注目特集 注目特集

宝島 NEW

【あまりにも早すぎる超最速レビュー】すさまじい映画だった――全身で感じる、圧倒的熱量の体験。

提供:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

映画「F1(R) エフワン」の注目特集 注目特集

映画「F1(R) エフワン」 NEW

【「トップガン マーヴェリック」を観た人類におくる】あの“胸アツ”を更新する限界突破の超注目作

提供:ワーナー・ブラザース映画

フロントラインの注目特集 注目特集

フロントライン

【感情、爆発。】日本を代表する超豪華キャスト。命を救う壮絶な現場。極限の人間ドラマ。魂の渾身作。

提供:ワーナー・ブラザース映画

試写会で絶賛続々の注目特集 注目特集

試写会で絶賛続々

「愛しくて涙が止まらない」…笑って泣いて前を向く、最高のエール贈る極上作【1人でも多くの人へ】

提供:KDDI

ネタバレ厳禁映画の“絶品”登場!の注目特集 注目特集

ネタバレ厳禁映画の“絶品”登場!

【超・超・超・超・異色展開】このカオス、このサプライズの波状攻撃…あまりにも好きすぎた

提供:バンダイナムコフィルムワークス

We Live in Time この時を生きての注目特集 注目特集

We Live in Time この時を生きて

【仕事にならないくらい泣いた…】人生の岐路で何度も観返したい、“一生大切にする”珠玉の1本

提供:キノフィルムズ

おばあちゃん版「ミッション インポッシブル」!?の注目特集 注目特集

おばあちゃん版「ミッション インポッシブル」!?

【辛口批評サイト98%超高評価!】アクション映画好きに全力でオススメ!めちゃ良かった!!

提供:パルコ

関連コンテンツをチェック

おすすめ情報

映画.com注目特集 6月13日更新

映画ニュースアクセスランキング

映画ニュースアクセスランキングをもっと見る