「G.I.ジョー」日本ロケの裏側を公開! 主演ヘンリー・ゴールディング、アクション監督・谷垣健治に最敬礼「彼は最高」
2021年8月13日 12:00

世界興行収入がシリーズ累計6億7700万ドル(約737億円)を突破した大ヒットアクションシリーズ最新作「G.I.ジョー 漆黒のスネークアイズ」の日本ロケが、コロナ禍直前の2020年1月から2月にかけて行われた。2月には茨城県内の時代劇スタジオでアクションシーンの撮影が行われ、その様子が報道陣に公開された。
ハズブロ社のアクションフィギュアから派生したテレビアニメを下敷きに、ハイテクガジェットや特殊マシンを駆使し世界を守る最強の戦闘エキスパートチーム「G.I.ジョー」と、世界支配をもくろむ悪の組織「コブラ」の戦いを描いたシリーズの最新作。刀を武器に戦い、「G.I.ジョー」最強の戦闘能力を持つ人気キャラクター“スネークアイズ”が主人公。漆黒のマスクで正体を隠し、これまで謎に包まれてきた、スネークアイズ誕生の秘密が明かされる。

日本の平和を代々守ってきた“嵐影一門”で忍びの訓練を受けたスネークアイズだが、この日、報道陣に披露されたシーンは「嵐影一門の本拠地が襲撃を受けるバトルシーン」。ヘンリー・ゴールディング演じる主人公スネークアイズと、安部春香扮するアキコらが出演するこのクライマックスのシーンでは、家屋の屋根の上で迫力のバトルを繰り広げることとなった。

このバトルシーンを演出するのは、「るろうに剣心」シリーズで知られるアクション監督の谷垣健治。海外のクリエーターたちとの仕事も多い谷垣だが、この日も刀を使った日本ならではの殺陣と、ワイヤを使った華麗な動きを組み合わせた生身のアクションに、ハリウッドの映像技術を融合させた独自のアクションを構築していた。

スネークアイズ役のゴールディングも「ケンジは最高だよ!」と興奮を隠せない。「実は最初はケンジのことはよく知らなかったんだけど、僕の最もお気に入りの映画のひとつである『るろうに剣心』のアクション監督だと聞かされて『えーーっ!?』と激しく反応しちゃったよ」と笑いながら振り返る。そして、「彼の日本刀を使った殺陣は唯一無二で、本当に素晴らしい。でもトレーニングは正直、かなり厳しかった……。カナダのバンクーバーで1カ月半ほど猛特訓を受けたんだけど、終わる頃にはもう身体のあちこちが痛くて、痛くて……。でも彼のおかげでハリウッド映画では見ることができない古典的かつスタイリッシュな、とてもユニークな武術・格闘スタイルになったと思う」と自信をのぞかせる。

本作は、内閣府が初めて実施する外国映像作品ロケ誘致に関する実証調査の対象作品となっており、20年1月~2月、ハリウッド映画史上最大規模となる2カ月を超える日本各地(愛媛・大阪・茨城など)での異例の長期ロケ撮影が行われた。なお、本作の撮影前半はカナダで行われ、その時は全体の約25%が日本人スタッフで、75%がアメリカ人のスタッフという比率だったという。日本ロケではそれが逆転し、スタッフとキャストの約75%が日本人だったという。
この巨大プロジェクトに、ゴールディングも「フィルムメーカーなら誰しもが、日本で映画を撮ることを夢見ていると言っても過言ではない。本作については、予算的に余裕があったというのもありますが、何よりも、観光庁を含め日本政府から全面的な協力支援を得られたというのが大きかった。このように国をあげてサポートとしてもらえることなど、めったにないからね」と満足げな表情を見せる。

ハリウッドでは「日本はロケに協力的ではない」という噂が駆け回っているというが、プロデューサーのロレンツォ・ディ・ボナベンチュラも「その噂は確かにありましたね」と認める。「パラマウントでは過去に(日本ロケを行った)『ブラックレイン』で苦い経験をしていますから。その記憶が染みついている部分があったので、当初はパラマウントの製作陣や経営陣から『日本での撮影は大丈夫なのか?』と否定的な意見が確かにあった」という。

しかしボナベンチュラ氏らが「この作品はどうしても日本で撮る必要がある」とスタジオを説得。今回の撮影に至ったわけだが、「本社の人間も毎日、日本からあがってくる撮影のラッシュを見て。日本での撮影がいかに素晴らしいか、ということを実際に目の当たりにすることになった。今では完全に納得して、これはやはり日本でないと撮影できなかったと思ってくれています。わたし個人としても『自分が言った通りだろ』と胸を張って言えるという意味でも、非常に素晴らしいチャレンジだった」と誇らしげに語る。日本が協力したハリウッド映画がどのような内容となっているのか、注目が集まる。

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