アッバス・キアロスタミ初期7作品のデジタルリマスター版を上映「そしてキアロスタミはつづく」10月開催
2021年8月7日 16:00
生誕81年、没後5年を迎えたイラン映画の巨匠アッバス・キアロスタミ監督の初期7作品をデジタルリマスター版で上映する特集「そしてキアロスタミはつづく」が、10月16日から、東京・渋谷のユーロスペースほか全国で順次開催される。
「友だちのうちはどこ?」にはじまるジグザグ道三部作や、カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞した「桜桃の味」などで知られるキアロスタミ監督。本来は生誕80年である2020年に、フランス・パリのポンピドゥーセンターでの回顧展「Abbas Kiarostami Ou est l’ami Kiarostami?」に合わせて日本でも劇場公開が企画されていたが、コロナウイルスの感染拡大によって回顧展が延期。その後、没後5周年となる2021年5月にフランスで同展が開催されたのを受け、日本でも満を持してデジタルリマスター版が劇場初公開される。
ラインナップは「トラベラー」(74)、「友だちのうちはどこ?」(87)、「ホームワーク」(89)、「そして人生はつづく」(92)、「オリーブの林をぬけて」(94)、「桜桃の味」(97)、「風が吹くまま」(99)の7作品。パリのmk2、ニューヨークのクライテリオンコレクション、ボローニャのラボ、リマジネ・リトロヴァータが2年がかりで修復した4Kまたは2Kリマスター版となる。上映は全作品2Kで行われる。キアロスタミ監督の初期珠玉の名作がスクリーンによみがえる貴重な機会だ。