磯村勇斗がナレーションを務める「Summer of 85」MV完成 甘く切ない声で、初恋に溺れる無垢な少年の心情を表現
2021年8月5日 19:00

俳優の磯村勇斗がナレーションを務める、フランソワ・オゾン監督作「Summer of 85」のミュージックビデオが披露された。映画の映像へのナレーションに初挑戦した磯村の甘く切ない声にのせ、少年たちのみずみずしい刹那の恋が切り取られている。
本作はオゾン監督が、17歳の時に出会い感銘を受けた、英作家エイダン・チェンバーズの青春小説「Dance on My Grave」(「おれの墓で踊れ」/徳間書店刊)を、約35年の時を経て映画化したもの。物語の舞台は1985年の夏、北フランスの海辺の町。16歳のアレックス(フェリックス・ルフェーブル)が18歳のダヴィド(バンジャマン・ボワザン)と出会い、恋に落ち、やがて永遠の別れを知るまでの、生涯忘れられない“6週間の青春”を描き出す。
ミュージックビデオは、アレックスが不慮の事故でダヴィドを失い傷つきながらも、心のなかの彼の存在を確かめるように、ゆっくりと思い出をたどる過程に寄り添う。嵐の海での運命的な出会い、恋のはじまり、ふたりきりで過ごした幸せな日々、愛するほどに湧き上がる“満たされない気持ち”、そして「墓の上で踊る」という奇妙な約束――。美しい初恋の記憶が切り取られた写真の数々に、アレックスが通り抜けた濃密な6週間が凝縮されている。

映像で磯村は、初恋の喜びに溺れ、痛みに触れる無垢なアレックスの繊細な心情を表現。NHK大河ドラマ「青天を衝け」や映画「東京リベンジャーズ」など話題作に引っ張りだこの若手注目株だが、映画の映像のナレーションは初となった。収録後、「慣れていないからドキドキした」と明かした磯村は、「普段は前身を使って芝居をしていますが、繊細なニュアンスを声だけで表現することはとても難しかった」と振り返る。
またオゾン監督こだわりの 16ミリフィルムが実現した映像美について、磯村は「オレンジ色の夕日のあたる海岸や、ヨットから見る一面の青い海、80年代を彷彿とさせるフランスの景色がとてもきれい。フィルムならではのざらざらとした質感やにじんだ色味によって、人物の表情がより豊かに繊細に感じられて、本当に美しかったです」と感想を明かす。「美しく切り取られた、アレックスとダヴィドの初恋を邪魔したくないと思いながら臨みました」と語った。

「Summer of 85」は、8月20日から東京の新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町、Bunkamura ル・シネマ、グランドシネマサンシャイン 池袋ほか全国で順次公開。なお公開に先駆け、磯村がリモートで参加する舞台挨拶つきプレミア上映会が、8月12日に新宿ピカデリーで実施される。チケット(税込1900円)は同7日の午前10時からチケットぴあで販売され、詳細は公式サイト(summer85.jp)で確認できる。磯村のコメントは、以下の通り。
少年たちの恋が始まっていく過程がとてもピュアで、心を掴まれました。きっと誰もが“初恋”を経験していると思う。 彼らの物語が、皆さんにとっても自分の青春時代を思い出すきっかけになってほしいなと思います。見終わった後に、心が素直に、前向きになれる映画です。
(C)2020-MANDARIN PRODUCTION-FOZ-France 2 CINEMA–PLAYTIME PRODUCTION-SCOPE PICTURES
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