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和やかなお祭りの最中に陣痛が… 「モロッコ、彼女たちの朝」本編映像

2021年7月19日 11:30

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モロッコ・カサブランカの小さなパン屋が舞台
モロッコ・カサブランカの小さなパン屋が舞台
(C)Ali n' Productions - Les Films du Nouveau Monde - Artemis Productions

カサブランカのパン屋を舞台に女性たちの友情と連帯を描いた「モロッコ、彼女たちの朝」の本編映像の一部が披露された。

新星マリヤム・トゥザニ監督が、過去に家族で世話をした未婚の妊婦との思い出をもとに作り上げた長編デビュー作。家父長制の根強いモロッコ社会で女性たちが直面する困難と連帯を、フェルメールやカラヴァッジョといった西洋画家に影響を受けたという豊かな色彩と光で、美しく描き出した。

画像2(C)Ali n' Productions - Les Films du Nouveau Monde - Artemis Productions

臨月のお腹を抱えてカサブランカの路地をさまようサミア(ニスリン・エラディ)。イスラーム社会では未婚の母はタブーとされ、美容師の仕事も住居も失ってしまった。ある日、彼女は小さなパン屋を営むアブラ(ルブナ・アザバル)と出会い、彼女の家に招き入れられる。アブラは夫を事故で亡くし、幼い娘との生活を守るため心を閉ざして働き続けていた。パン作りが得意でおしゃれなサミアの存在は、孤独だった母子の日々に光を灯す。

イスラム世界では、本日7月19日から23日までの5日間は「イード・アル=アドハー」、日本語では「犠牲祭」とも呼ばれる、家畜をアッラーに捧げるお祭りが行われる。この期間、人々は羊などの家畜の肉を親族や恵まれない人たちに分け与え、イスラムの精神である、お互いを思いやる気持ちを再確認する。

画像3(C)Ali n' Productions - Les Films du Nouveau Monde - Artemis Productions

本編映像は、活気にあふれた犠牲祭の様子が映し出され、アブラ、サミアらも笑顔を見せていた。そんな和やかな雰囲気の中、突然サミアに陣痛が始まる。未婚の妊婦であるサミアは、産まれてくる子どもの幸せを願い、すぐ養子に出すと決めていた。楽しいお祭りのムードから一転、シリアスな展開に先が気になる映像となっている。

モロッコ、彼女たちの朝」は8月13日から東京・TOHOシネマズ シャンテほかにて全国公開。

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