ロバート・ダウニー・シニア死去 生前の代表作が日本初公開へ
2021年7月8日 19:30
7月6日(現地時間)に父ロバート・ダウニー・Sr.(シニア)が他界したことを、米人気俳優ロバート・ダウニー・Jr.が自身のインスタグラムで明らかにした。85歳だった。
ロバート・ダウニー・Sr.は、1960年代から70年代にかけて、既存の制度や規範、文化に反発する低予算映画を生みだした映画作家として知られ、ジム・ジャームッシュ監督やポール・トーマス・アンダーソン監督に影響を与えたことで知られている。
1969年公開の「Putney Swope(原題)」は、広告会社の唯一の黒人重役が権力を握ったことがきっかけで起こる騒動を描く風刺映画で、カルト的人気を誇る。また、70年公開の「Proud(原題)」には、幼いころのダウニー・Jr.が子役として出演している。
ダウニー・Jr.の母は、ダウニー・Sr.の映画に出演していた女優エルシー・フォードで、2人は1978年に離婚している。
ダウニー・Jr.は自身のインスタグラムで、「父はパーキンソン病の悪化に何年も耐えた後、眠りの中で静かに息を引き取りました」と説明。「彼は真の破天荒な映画監督でした」と綴っている。
なお「Putney Swope(原題)」は、北米での公開から52年を経て、日本でも公開される予定である。