妻夫木聡、中国映画に出演し“日本再発見”「こんな日本の姿もあるんだ」
2021年6月24日 18:00
中国で公開初日に「アベンジャーズ エンドゲーム」を超え、全世界オープニング週末興行収入歴代1位となった「唐人街探偵 東京MISSION」の公開直前イベントが6月24日、都内で行われ、日本人キャストの妻夫木聡、鈴木保奈美、浅野忠信、三浦友和が出席した。
中国で大ヒットした「唐人街探案」シリーズの第3弾。シリーズ過去2作も手がけたチェン・スーチェン監督が続投し、東京を舞台に、日本、中国、タイの探偵が国境の垣根を越え、難事件に挑む。イベント出席者に加えて、長澤まさみ、染谷将太、奥田瑛二らが出演している。
日本人探偵を演じた妻夫木は「日本が舞台になった映画が、ついに日本で公開される。みんなの念願だった」と感無量の面持ち。内閣府が実施する外国映画ロケーション誘致に関する実証調査の1本目として、栃木県足利市、名古屋市に建設された巨大セットでの撮影に加えて、新宿・歌舞伎町、秋葉原の電気街、東京タワー、横浜中華街といった有名観光地でも大規模ロケが行われ、「日本人である僕自身にとっても、『こんな日本の姿があるんだ』って新しい発見がありました」と振り返った。
現場では最新の撮影機材を数多く目にしたと明かし、「プログラムした通りに動くカメラや、1日借りると1000万円かかるドローンも。日本とは違う規模感で、映画のためなら、いくらでも使うという気概を感じた。皆さんが日本で暴れまくってくれた」と中国映画界のパワーに圧倒された様子。それだけに「ダイナミックな画面で見てほしい」といい、「まるで映画館が遊園地になったような感覚のエンターテインメント。本当に笑えて、最後にはホロリとさせられる」とアピールにも熱がこもった。
検事と裁判官の双子姉妹を1人2役で演じた鈴木は「カラフルでスピーディ。結構はちゃめちゃで、何も考えず楽しめる作品」と魅力を熱弁し、「現場の皆さん、本当に若くて才能があって。真面目に仕事に専念していて、驚いたし感動しました」。ヤクザの組長役の三浦も、「文化交流の大切さを実感した」と中国映画への出演の意義を語っていた。
メガホンをとったスーチェン監督はもともと俳優として活躍しており、浅野は「演出も実際に演じて見せてくれて……。監督が演じたほうが早いんじゃないかって思うほど(笑)。パワーもすごいし、相乗効果でこちらもどんどん火がついた」と話していた。「唐人街探偵 東京MISSION」は、7月9日から公開。
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