大人びた芳根京子の姿を映した「Arc アーク」本編映像 こだわりの美術も明らかに
2021年6月15日 12:00

「愚行録」「蜜蜂と遠雷」を手掛けた石川慶監督の最新作「Arc アーク」の本編映像の一部が披露された。主演を務める芳根京子の姿を収めており、普段の明るくかわいらしいイメージとは異なる、美しい大人の魅力を放っている。
原作は21世紀を代表するSF作家ケン・リュウの傑作短篇小説「円弧(ルビ:アーク)」(ハヤカワ文庫刊)。不老不死が現実となった近未来を舞台に、人類で初めて永遠の命を得たリナ(芳根)をめぐる物語が描かれる。
公開された映像は、リナが所属するエターニティ社が、社を挙げて開催した年越しパーティシーン。遺体を美しいまま保存するプラスティネーションの技術で生み出されたボディーワークスが普及し、大きく飛躍したことを祝う大きな宴だ。師であるエマ(寺島しのぶ)から受け継いで社を代表するボディーワークスアーティストへと成長し、飛躍の立役者となったリナを囲み祝杯を挙げる。ロケ地にもなっている香川県庁東館の壁画が印象的に映り、細部までこだわり抜かれた美術への本気度が伝わってくる。
美術を手掛けたのは、「ミッドナイトスワン」で日本アカデミー賞優秀美術賞にノミネートされた我妻弘之。石川監督とは、「蜜蜂と遠雷」に続き2度目のタッグとなり、本作では独特の世界感を作り上げるうえで「50年、100年残ってきた良質な素材やデザインはこの先も残り続ける」という考えのもと、あえて既存の建物を上手く利用することに決めた。
パーティーシーンについて、我妻は「映画全体の中でも唯一無二の華やかな空間になるように心掛けましたが、装飾品は飾らずシンプルに三体によるボディワークスがギャラリーの中で強調されるように意識しました」とポイントを話す。ボディーワークスは、昔から憧れていたというティム・バートンの世界観をベースに、「師であるエマからバトンを渡されたリナによる、アート性、メッセージ性が強く斬新なボディワークス作品を表現したいと思いました。難易度が高かったですが、振り切ったプランでも良いかなと考えました」と、遊び心あふれるデザインにあえて挑戦したことを明かしている。
「Arc アーク」は、6月25日から全国公開。
(C)2021映画「Arc」製作委員会
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