世宗大王役にソン・ガンホを選んだ理由 「王の願い ハングルの始まり」監督が明かす「演技を見ると衝撃」
2021年6月11日 18:00

「パラサイト 半地下の家族」のソン・ガンホが、ハングルを創製した世宗大王を演じた「王の願い ハングルの始まり」。本作で監督デビューを果たしたチョ・チョルヒョンが、キャスティングや撮影現場の様子を語った。
朝鮮第4代国王・世宗の時代。一部の上流階級層だけが中国の漢字を学び使用している状況をもどかしく思う世宗は、庶民でも容易に学べて書くことができる朝鮮独自の文字を作ることを決意する。何カ国もの言語に詳しい和尚シンミとその弟子たちを王宮に呼び寄せるが、臣下たちは王が最下層の僧侶と手を取り合い、庶民に文字を与えようとしている前代未聞の事態に反発する。
(C)2019 MegaboxJoongAng PLUS M,Doodoong Pictures ALL RIGHTS RESERVED.映画製作会社の代表として、長年、映画に多方面から関わってきたチョルヒョン監督は、一度経験してみたかったという“監督”に向けて、2年間登山をして体力をつけて撮影に挑んだという。
本作では「歴史の中で誇れる人物やその業績を題材にしたい」という思いから、「韓国の歴史において偉大だとされている世宗を映画のテーマで扱いたいと思った」と、世宗王をテーマにした理由を明かす。
ガンホを選んだのは「世宗といえば韓国で知らない人はいないような偉人です。そのような人物を演じられる役者と言えば、ソン・ガンホしかいないと思いました。現場のモニターを通じて彼の演技を見ると衝撃を受けます。微妙な感情の変化を自由自在に見せることができる素晴らしい役者です」と魅力を語る。
(C)2019 MegaboxJoongAng PLUS M,Doodoong Pictures ALL RIGHTS RESERVED.ガンホとシンミ和尚役のパク・ヘイル、世宗の妻・ソホン王后役を演じ、本作が遺作となったチョン・ミソンさんは「殺人の追憶」以来の再共演となる。チョルヒョン監督は「『殺人の追憶』の時はパク・ヘイルさんがまだ新人のような扱いで、10年前の若い役者が大きく成長し、演技対決とまではいかなくとも同じ土俵で、同じような立場で共演できるということをソン・ガンホさんは本当に喜んでいました」と振り返り、「現場にいる3人を見ていると本当の家族のようでした。もちろん映画の中では対立する立場なのですが、まるで10年間離れていた離散家族が再会したように幸せそうに見えました」と撮影当時を述懐する。
最後に「現在、日本と韓国を取り巻く環境が決して良いとは言えない中で、この映画が公開されることはうれしい驚きです。この映画を見て、日韓関係を数十年、百年単位ではなく、千年、二千年といった単位で開いた心でお互いの文化や歴史を見ることができる、小さなきっかけになれば幸いです」と日本の観客に向けたメッセージを送った。
「王の願い ハングルの始まり」は、6月25日から東京・シネマート新宿ほか全国公開。
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