「トゥルーノース」音楽監督は「ムーラン」のマシュー・ワイルダー メッセージ&こだわりの音楽シーン公開
2021年5月26日 12:00

北朝鮮強制収容所の実態を描く長編アニメーション「トゥルーノース」で音楽監督を務めたマシュー・ワイルダーから、日本公開に向けたメッセージ動画が披露された。あわせて、こだわりの音楽シーンも収められている。
本作は、収容体験をもつ脱北者に取材し、強制収容所の過酷な環境で生きていく家族と、その仲間たちを描く。音楽監督を務めたワイルダーは、ディズニーの長編アニメーション「ムーラン」の劇中歌「リフレクション」を手掛け、アカデミー賞音楽賞にノミネートされた経験を持つ。
メッセージ動画の中で、ワイルダーは清水監督との出会いを明かし、本作のために自分のスタジオを貸すことになったことがきっかけで、清水監督の「ビジョンと人間性にとても感動」し、「どんなかたちでもいいので協力したい」と思ったそう。

本作でのプロセスは「ムーラン」の作曲をしたときと似ている部分もあったといい、清水監督とは、長時間話やリサーチもした上で、「『ムーラン』と同様、西洋と東洋の曲調の融合を心がけた。このストーリーはとても壮大かつ普遍的なもので、楽曲もそれを補足するものにしたかった」と語り、自身にとっても「完成したときには、とても大切な存在になっていた」という。
あわせて披露された本編映像は、薄暗い坑道の中で過酷な労働を強いられる主人公のヨハンが、監視員に「生産性を上げるには歌いながら動くのが効果的です」と提案し、仲間たちと一緒に合唱していく場面。力強い歌声とともに、助け合いながら働き、自由を願う人々たちの姿がオーバーラップし、音楽が物語を動かす印象的なシーンとなっている。
清水監督は「アニメ映画はサントラが大事。例えば、『アナと雪の女王』だと『Let It Go』が思い浮かぶように本作でもきちんと意識して作りたかった」とこだわり、この本編シーンで使われた「マンセー」という楽曲の合唱は、ブダペストの合唱団が担当している。清水監督は東京から、ワイルダーはアメリカのカリフォルニアからオンラインで指揮するなど、良い音楽を作ろうとする熱量が国境を越え作り上げられた。
本作のサウンドトラックは現在発売中、各種音楽ストリーミングサービスで配信も開始している。「トゥルーノース」は、6月4日から東京・TOHOシネマズ シャンテほか全国公開。
(C)2020 sumimasen
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