カトリーヌ・フロ、バラの種育家役で“美を追求” 主演作「ローズメイカー」を語る
2021年5月25日 09:00

崖っぷちのバラ育種家が、素人3人と共にバラコンクールに挑むさまを描く「ローズメイカー 奇跡のバラ」が、5月28日から公開される。「大統領の料理人」「偉大なるマルグリット」などで知られ、本作で主人公エヴを演じたフランスの名女優カトリーヌ・フロが、本作の出演理由や、役柄を通して学んだことを語った。
フランス郊外で、父に遺された小さなバラ園をひとりで経営する頑固者のエヴ。かつては優秀なバラ育種家として名を馳せていたが、今や愛するバラ園は倒産寸前だった。人を雇う余裕もなく、職業訓練所から派遣された3人の素人、フレッド、サミール、ナデージュがスタッフとして加わることに。しかし、バラのことを全く知らない彼らは手助けどころか、一晩で200株のバラをダメにしてしまう。そんななか、エヴは世界初となる新種のバラの交配を思いつき、全てをかけてバラコンクールに挑むことを決意する。

本作について、フロは「エヴのパーソナリティ(キャラクター)が印象的だった。反感を呼ぶ人物で、感じが良くないというのが最初の印象だったのだけど、最後は感じのいい人になるというのが面白いなって。あとはやっぱり、エヴの個人的な話、軌跡が面白かった。お父さんの影響を受けて育って、でもお父さんの世界を超えられずにいて、だから孤独を抱えて閉じこもっていたのだけど、そこから出るというところが面白いなと思ったの」と明かす。
職業訓練所から派遣された3人との関わりで変化していくエヴや、人並外れた鋭い嗅覚をエヴに見出されるフレッドとの関係性について、フロは「この映画のキーワードはトランスフォーメーション(変容)とトランスミッション(伝承)だと思う。彼女の変化、そして彼女からフレッドへの才能の引き継ぎね」と説明する。

エヴを演じたことで、フロは「美の追求が大事な学びだったと思う」と振り返り、「実際に本物のバラ専門家について、刺木、接木をどうやるのかを教えてもらった。デリケートで正確な動作をね。バラ園の仕事はアーティスティックでそこが面白いということを、エヴはフレッドに教えたいのだと思う。美の仕事をしろと。美は日常や人生において物理的には役に立たないけど、美を追い求めているというのが重要なのよね」と持論を語った。
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