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菅野美穂、げんこつシーンのハプニングで“息子”に謝罪 高畑充希&尾野真千子は関西弁&トランプで関係づくり

2021年5月5日 13:39

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「こどもの日」に、劇中の3組の親子が登壇
「こどもの日」に、劇中の3組の親子が登壇

菅野美穂が10年ぶりに映画主演を務めた「明日の食卓」の完成報告会が5月5日、東京・有楽町のよみうりホールで開催された。「こどもの日」であることにちなみ、劇中で母親を演じた菅野、高畑充希尾野真千子と、それぞれの息子に扮した外川燎阿久津慶人柴崎楓雅、メガホンをとった瀬々敬久監督が登壇した。

瀬々監督が、椰月美智子氏の同名小説(角川文庫刊)を映画化。物語の軸となるのは、育児のかたわら、仕事復帰を目指すフリーライターの留美子(菅野)、若くして出産し、非正規の仕事を掛け持つシングルマザー・加奈(高畑)、年下の夫と優等生の息子に囲まれ、何不自由ない暮らしを送っているように見えるあすみ(尾野)という3人の母親だ。それぞれが“石橋ユウ”という同じ名前の小学5年生の息子を育て、忙しくも幸せな日々を過ごしていた。しかしある日、ひとりの“石橋ユウ”が、母親に殺害される事件が発生する。

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自身も2児の母であり、劇中でもやんちゃ盛りの息子ふたりを育てる留美子役を務めた菅野は、「世の中のお母さんなら誰でも、自分を重ねてしまう役だなあと思いました」といい、「子どもを怒らなきゃいけないときの、あの怒り。背筋がぞくぞくするような怒りというか、そういう感情が自分と切り離して考えられなくて。でも難しいもので、実際にその感情を知っていても、いざ本番でカメラの前になると、それがぽんと遠くいってしまうようなこともあって……」と、演じるうえでの難しさを明かす。

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“母の狂気”を表現した菅野の演技に、瀬々監督は「菅野さんはチャーミングでしたね。映画前半の笑える部分は、菅野さんの明るさで救ってくれているなと思いました。後半はある種、狂気の世界に突入するんですが、『すげぇこの人、狂ってるな』と思いました(笑)。それだけのパワーがあり、落差があるなと思いました」と賛辞をおくった。

この日は劇中の親子3組が集結し、それぞれの関係づくりについてトークが展開。外川は“母”菅野について、「留美子さんはいつも怒ってばかりの怖いお母さんですが、撮影が終わった後はフォローして下さったり、明るく話しかけて下さったり、とても優しい人でした」と感謝を伝える。

菅野は「何か言わされている感じになっていますけど(笑)」と半信半疑の様子ながらも、「留美子が怒りをぶつけるシーンで、やっているうちに力が入っちゃったりして痛かったと思います。可哀想なこともけっこうあってね……、悪かったよ~」と謝罪。留美子がげんこつを食らわせるシーンでは、本当にげんこつが入ってしまった最後の撮影シーンがOKシーンになったという。菅野は「(外川くんの)目がうるうるしていて、本当にごめんね!」と気遣っていた。

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続いて高畑の息子に扮した阿久津は、「僕が演じた役は関西弁だったんですが、関西弁はド素人なので、現場で練習していたんです。そしたら高畑さんが『一緒に練習してみる?』と言ってくれて、安心して撮影ができました。あとはオカンと喧嘩するシーンで、最初は遠慮していてうまくできなかったんですが、高畑さんが『私を殺す気で来て』と言ってくれたので、(セリフが)言いやすくなったし、『優しいな』と思ったので、印象に残っています」と振り返る。

高畑は「阿久津くんもシャイだから、最初は『どうやってしゃべろうかな』とずっと考えていて、関西弁が良いきっかけになるかもしれないと思って、私もドキドキしながら話しかけました」と笑顔を浮かべた。

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尾野&柴崎の“親子”は、劇中に登場する思い出写真の撮影が初対面だったといい、柴崎は「尾野さんや、お父さん役の大東駿介さんと、3人でバーベキューや釣りの撮影をして、その合間にトランプや指スマなどをして、僕と全力で遊んでくださったことがすごくうれしくて。尾野さんや大東さんのことが大好きになりました」とニッコリ。

柴崎が話す姿をずっと隣で見守っていた尾野は「100点やな!」と絶賛した。柴崎は優等生だが、徐々に豹変し、裏の顔が明らかになっていく役どころ。尾野は「変化がすごいんですよ、こんな小さな体で。私も恐怖を感じてしまうくらい、どんどん変わっていく柴咲くんを見て……、怖かったよ。でもそういう気持ちにさせてくれたので、本当にありがたかったです」と伝えていた。

明日の食卓」は、5月28日に全国公開。

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