ケイト・ウィンスレット&シアーシャ・ローナン、ひかれ合う心をセリフなしで表現 「アンモナイトの目覚め」本編映像公開
2021年4月7日 16:00

19世紀イギリスを舞台に、異なる境遇のふたりの女性が化石を通じてひかれあう姿を描き、第73回カンヌ国際映画祭のオフィシャルセレクションに選ばれた「アンモナイトの目覚め」の本編映像が公開された。
長編デビュー作「ゴッズ・オウン・カントリー」が高く評価されたフランシス・リー監督が、ケイト・ウィンスレットとシアーシャ・ローナンをキャストに迎え、世に忘れられた古生物学者と、裕福な化石収集家の妻という真逆の立場でありながら、ともに孤独を抱えた女性同士の愛を描く。カンヌ国際映画祭をはじめ、アメリカの第47回テルライド映画祭、カナダの第45回トロント国際映画祭など、数々の映画祭でオフィシャルセレクションに選出された。
物語の舞台は1840年代、イギリス南西部の海沿いの町ライム・レジス。古生物学者メアリー・アニングは、人間嫌いで、世間とのつながりを絶ち暮らしていた。かつて発掘した化石は大発見として一世を風靡し、大英博物館に展示されるに至ったが、女性であるメアリーの名はすぐに世の中から忘れ去られ、いまは土産物用のアンモナイトを発掘して細々と生計を立てている。そんな彼女は、あることから化石収集家の妻シャーロットを数週間預かることとなる。何もかもが正反対のシャーロットにいら立ち、冷たく突き放すメアリー。しかし、次第に自分とはあまりにかけ離れたシャーロットにひかれていく。実在した女性古生物学者メアリーをウィンスレット、シャーロットをローナンが演じた。
このほど公開されたのは、メアリーとシャーロットがセリフなしでひかれ合う感情を表現するシーン。部屋で身仕度をしているシャーロットの様子を見に来たメアリーだが、不意に目にした背中が大きく開いた下着姿に戸惑いを隠せない。目で合図を送り、着替えを手伝ってもらいたいと訴えるシャーロットに近づき、コルセットの紐を縛るメアリー。そのお礼にとシャーロットはメアリーの手首に香水をつける。メアリーの戸惑いとときめき、そしてシャーロットの心の変化を表現した仕上がりとなっている。
「アンモナイトの目覚め」は、4月9日に東京・TOHOシネマズ シャンテほか全国で順次公開。
(C)The British Film Institute, The British Broadcasting Corporation & Fossil Films Limited 2019
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