「キリング・イヴ」シーズン4で終了もスピンオフが準備中

米ケーブルチャンネルのBBC Americaは、2020年1月にシーズン4の制作を発注していたものの、新型コロナウイルス感染拡大の影響で制作が遅延。今夏ようやくクランクインを迎える。イギリスをはじめヨーロッパ各地で撮影が行われ、全8話が制作される。

同作は、イギリスの小説家ルーク・ジェニングスによる「ヴィネラル」シリーズを原作にしたスパイドラマ。イギリスの諜報機関の冴えない女性エージェントのイヴ（サンドラ・オー）と、美しき暗殺者ヴィネラル（ジョディ・カマー）が攻防を繰り広げるうちにひかれ合っていくストーリー。

今回の決定に伴い、主演のサンドラ・オーは、「『キリング・イヴ Killing Eve』は私にとって最高の経験のひとつであり、イヴの驚くべき心のなかに再び飛び込めることを楽しみにしています」とコメント。また、ジョディ・カマーも「良いことには終わりがあるものですが、まだ終わってはいません。思い出に残る作品にすることを目指します！」と抱負を述べている。

企画、制作総指揮は「Fleabag フリーバッグ」のフィービー・ウォーラー＝ブリッジで、彼女はシーズン1をもって脚本家チームを率いるショーランナーを卒業。シーズン2はエメラルド・フェネル（「プロミシング・ヤング・ウーマン」）、シーズン2はスザンヌ・ヒースコート（「フィアー・ザ・ウォーキング・デッド」）、シーズン4はローラ・ニール（「セックス・エデュケーション」）が引き継いでいる。

「キリング・イヴ Killing Eve」は、米ケーブルチャンネルのBBC Americaで2018年にシーズン1が放送され、平均視聴者数は96万人。シーズン2では平均視聴者数が180万人に増加し、同局の看板ドラマとなった。制作はSid Gentle Filmsで、Endeavor Contentが出資、配給をしている。

なお、シーズン4で「キリング・イヴ Killing Eve」は完結するものの、スピンオフの計画は進行中のようだ。AMCネットワークスのダン・マクダーモット氏は、「私たちは、忘れられない最終シーズンになることを楽しみにしていますし、この魅力的なユニバースを延長させる可能性を模索していきたいと思います」と述べている。