元刑事、“捜査のプロ”目線で「21ブリッジ」に太鼓判「リアリティがあった」
2021年3月22日 14:00

「ブラックパンサー」で知られるチャドウィック・ボーズマンさんが主演&プロデュースを務めた「21ブリッジ」のイベントが3月20日、都内で行われ、元埼玉県警察本部刑事部捜査第一課の佐々木成三氏が登壇。“捜査のプロ”である佐々木氏が、自身の経験も交えながらトークを展開した。
本作は、「アベンジャーズ エンドゲーム」(19)など多くのヒット作を手がけるルッソ兄弟(ジョー・ルッソ&アンソニー・ルッソ)が製作を務めるクライムアクション。8人の警官を殺した強盗犯を追跡するため、アンドレ刑事はマンハッタン島に架かる21の橋を全て封鎖して犯人を追い詰めていくが、表向きの事件とはまったく別の陰謀があることを悟る。
佐々木氏は、埼玉県警察本部刑事部捜査第一課において巡査部長5年、警部補5年の計10年勤務。デジタル捜査班の班長として、デジタルフォレンジック(デジタル証拠)の押収解析を専門とし、埼玉県警察における重要事件において、携帯電話の精査、各種ログの解析を行ってきた。

ボーズマンさん扮するアンドレ刑事は、正当防衛のために犯人を射殺した過去があるという役どころ。正義感も強く、頭脳明晰で優秀な刑事にも見えるアンドレについて、佐々木氏は「事件の現場をたくさん見ている刑事というのは、現場を見たときのポイントがそれぞれ違うんですが、アンドレはエビデンスがあった上での事件捜査をしている。ちゃんと自分の目で見て確認しているというところは、まず刑事として必ずしなければならないことなので、それを映画で見事に表現していました」と、元刑事の目線でアンドレ刑事を称賛する。

また、“刑事モノ”ドラマの監修も務める佐々木氏は「刑事ドラマや刑事映画って、実際刑事のときに見られなかったんです。犯人ってなんで丘の上で供述するんだろうなとか考えてしまって。リアルだけでやっていくと2時間映画じゃまとまらないなと……」と現役時代を振り返りつつ、「(本作は)現役の刑事が見てもすごく面白いと思うんです。犯人の顔の表情だったり、拳銃を抜く場面、特にリアリティがあったと思います」と明かす。
そのほか、「実はあるあるで、刑事も、刑事ドラマや刑事映画を見て拳銃の構え方を覚えるんです」と意外な実態を暴露し、「『踊る大捜査線』で青島刑事のジャンパーを買った刑事も増えましたし、僕も『アンフェア』を見てトレンチコートを買いました」とまさかの告白をして笑いを誘った。
「21ブリッジ」は4月9日から全国公開。
(C)2019 STX Financing, LLC. All Rights Reserved.
関連ニュース






映画.com注目特集をチェック

ガンニバル
【衝撃の問題作】なぜ世界は「ガンニバル」にハマるのか? “絶対的支持”の理由を徹底解説!
提供:ディズニー

BETTER MAN ベター・マン
【観ないとぜっったい後悔する】「グレショ」監督最新作!ラスト5分の破壊力に、感動を超えて放心状態
提供:東和ピクチャーズ

劇場版モノノ怪 第二章 火鼠
同僚にあまりにオススメされるので、ミリしらで観たら不覚にも秒で沼にハマって大変なことになった話
提供:ツインエンジン

すごすぎて言葉にならない映画
【人類史上最悪の“ブラック仕事”爆誕】よく考えずに転職したら…死んで生き返る“無限労働”だった
提供:ワーナー・ブラザース映画

日本の映画館は高すぎる!?
【そんなあなたに…衝撃の価格破壊!】2000円→750円になる裏ワザあります
提供:KDDI

35年目のラブレター
【感動実話に“とんでもない絶賛”の嵐】噂を聞きつけ実際に観てきたら…忖度なし正直レビュー!
提供:東映

感想投稿で豪華賞品が当たる!
「ガンニバル」シーズン1をちょっとでも観たことある人、今すぐ参加して!(提供:ディズニー)