一般人を役者に起用 「ノマドランド」こだわりの撮影に迫る特別映像
2021年3月12日 10:00
オスカー女優フランシス・マクドーマンドが主演する「ノマドランド」の特別映像が、公式YouTube(https://youtu.be/vEmREnr44qQ)で披露された。俳優ではない一般人を役者として起用した、新鋭クロエ・ジャオ監督こだわりの撮影方法に迫っている。
本作は、ジェシカ・ブルーダーのノンフィクション「ノマド:漂流する高齢労働者たち」(春秋社刊)を原作としたロードムービー。数多くの名作を世に送り出してきた「サーチライト・ピクチャーズ」が、「スリー・ビルボード」で2度目のアカデミー賞主演女優賞を手にしたマクドーマンドを再び主演に据え、企業の経済破綻で住処を失い、車上生活者=現代の“ノマド(放浪の民)”として生きることを選択したファーン(マクドーマンド)の姿を描き出す。
第78回ゴールデングローブ賞では作品賞(ドラマ)、監督賞(映画部門)の主要2部門で受賞。ジャオ監督は、アジア人女性初の監督賞ノミネートにして、初受賞の快挙を果たした。
ノマドの生き様をリアルに描くため、ジャオ監督は自身の作品「ザ・ライダー」と同じく、俳優ではない一般人を役者に起用した。ファーンを演じたマクドーマンドと、オリジナルキャラクターを演じたデビッド・ストラザーン以外のノマド役をすべて一般人が演じている。
ファーンと友人になるノマドのリンダ役として出演したリンダ・メイは、特別映像のなかで「監督はただ歩き回って、人々の振る舞いを観察し、それを完璧に捉えたわ」とジャオ監督の手腕を賞賛。ジャオ監督は「リアルな作品にするために必要なのは、登場人物を軸に、配役やロケ地を決めること。彼らの経験と彼ら個人に光を当てることよ」と持論を語っている。
本作を鑑賞した著名人からのコメントが披露され、「万引き家族」の是枝裕和監督は「終始マクドーマンドから目が離せない。いや、目を逸らすことを許されない。そこに写っているのは最早、女優ではない。演技でもない。上手い言葉が見つからない。とにかく、凄いものを見てしまった」、「愛がなんだ」「あの頃。」の今泉力哉監督は「とても不思議な気持ちになった。人間ってちっぽけなんだなと思った。でもそれを感じることができるのも人間で。自然の方が人間より優れてるとかじゃなくて人間も自然の一部であることを教えてくれる映画」と感想を寄せている。
「ノマドランド」は、3月26日から全国公開。
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