「ラーヤと龍の王国」監督が感動した瞬間 ヒロイン役のアドリブに「涙が出た」
2021年3月5日 14:00

ディズニーの最新長編アニメーション「ラーヤと龍の王国」が、今日3月5日から公開された。監督を務めたドン・ホールとカルロス・ロペス・エストラーダ、脚本のクイ・グエンが製作期間を振り返り、それぞれ忘れられないというあるエピソードを披露した。
本作は、かつて龍に守られた王国に平和を取り戻そうと奮闘するラーヤの活躍を描く。監督は、アカデミー長編アニメーション賞を受賞したディズニーアニメ「ベイマックス」のホール、実写映画「ブラインドスポッティング」のエストラーダ監督が担当。テレビシリーズ「別世界からのメッセージ」などを手掛けたグエンが脚本を執筆した。

主人公は、ある出来事のトラウマから人を信じることができず、自分だけを頼りに生きてきたラーヤ。物語の大きなテーマは“信頼”であり、ホール監督は「テーマが決まる前から、バラバラになった世界を一つにしようとする物語というのは決めていました。結束するためには何が必要か考えたとき、信頼なんじゃないかと。ラーヤはその逆の不信から始まることを考えました」と振り返る。

エストラーダ監督によると、テーマが決まるまでは時間がかかったそう。「エンディングとだいたいの物語はもともと考えていましたが、信頼という言葉を思いついたとき、全部がクリアになったんです。この言葉が映画の碇になって、すべてのコンセプトがまとまった」とテーマの重要性を語る。
製作中の印象深い思い出を聞くと、ホール監督とエストラーダ監督は共にラーヤの声優を務めたケリー・マリー・トランのアフレコをあげた。
「ケリーが初めてアフレコに来てくれた日、ラーヤのイメージにぴったりで、それだけでも特別な日ではあったけれど、最後に録音したのがシスーに現れてほしいと願うシーンでした。もし聞いているなら助けてほしい、現れてと祈るシーンを、彼女はアドリブでやっています。もともとケリーがスピリチュアリズムに関して思うことがあって、もし自分がドラゴンに祈るとしたらやりたいことがあると言うのでやってもらったのですが、僕たちは涙が出てしまった。これがラーヤなんだと、みんな言葉が出ないほど感動しました。キャラクターのハートがこのシーンでわかるので、一番重要なシーンかもしれないです。それくらいインパクトがあって素晴らしい瞬間でした」(ホール監督)

ベトナム系アメリカ人のグエンには、完成後のプライベートに忘れがたい瞬間が訪れたそうで、「アメリカで育ったけれど、ハリウッドの映画で自分と同じようなルックスのヒーローは今までいなかったです。でも、自分の子どもたちには同じ思いをさせたくなかったんです。僕の家におじいさんとおばあさんの写真を飾っているのですが、この映画を見てから子どもたちが写真を見て『ラーヤとトングみたい』とキャラクターの名前を出したとき、心から感動しました」と話していた。
「ラーヤと龍の王国」は、映画館とディズニー+プレミアアクセスで同時公開中。

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