在日ベトナム人女性の覚悟と生き様を圧巻のリアリズムで描く「海辺の彼女たち」5月1日公開
2021年3月4日 08:00

在日ベトナム人女性の覚悟と生き様を圧巻のリアリズムで描き、サンセバスチャン国際映画祭、東京国際映画祭で注目を集めた「海辺の彼女たち」の公開日が5月1日に決定、予告編とポスターがお披露目された。
より良い生活を求めて来日した3人のベトナム人女性たちを主人公に、きらめく未来を夢見ながら、過酷な現実と闘う姿を描いた本作は、在日ミャンマー人の移民問題と家族の愛を描いた前作「僕の帰る場所」が、 東京国際映画祭「アジアの未来部門」グランプリを受賞した藤元明緒監督による長編第2作。サンセバスチャン国際映画祭選考委員のロベルト・クエト氏は「メロドラマ的な要素やステレオタイプな設定を一切避けた『海辺の彼女たち』は心揺れるラストシーンへと向かう強烈で実直な旅だ」と激賞し、ハリウッド・レポーター誌では「彼女たちの勇気と決意に捧げた、厳かで美しい詩」という賛辞が贈られている。
近年、外国人技能実習生の受け入れが増加しているなかで、その劣悪な労働環境などが社会問題として取り沙汰されているが、本作は、藤元監督がかつて実際にミャンマー人技能実習生から受け取ったSOSメールがきっかけで企画された。世界第4位の移民大国となっている日本において、ベトナムからの技能実習生が全体の半数を占めている現状から、主人公をベトナム人として設定。実際の技能実習生や来日後に失踪した当事者、彼らを支援しているシェルター等での取材を重ね、脚本を執筆した。さらにキャスティングは、ベトナム2都市でオーディションを実施。100名以上の候補者のなかから選ばれた3名を主人公に迎え、ドキュメンタリーとフィクションを越境する物語が誕生した。
ベトナムからやってきたアン、ニュー、フォン。彼女たちは日本で技能実習生として3カ月間働いていたが、ある夜、過酷な職場からの脱走を図った。ブローカーを頼りに、辿り着いた場所は雪深い港町。不法就労という状況に怯えながらも、故郷にいる家族のため、幸せな未来のために懸命に働き始める。
予告編は、トルコの名匠、 セミフ・カプランオール監督によるコメント「憐れみ深い物語。全ての心に響くことを望みます」から始まる。幸せな未来を 夢見て日本に出稼ぎに来た女性たちが、故郷から遠く離れた北国で過ごす日々を、ベトナム民謡とラップにのせて切り取っている。
5月1日よりポレポレ東中野ほか全国順次公開。
(C)2020 E.x.N K.K. / ever rolling films
関連ニュース






映画.com注目特集をチェック

すごすぎて言葉にならない映画
【人類史上最悪の“ブラック仕事”爆誕】よく考えずに転職したら…死んで生き返る“無限労働”だった…
提供:ワーナー・ブラザース映画

日本の映画館は高すぎる!?
【そんなあなたに】衝撃の価格破壊! 2000円→750円になる裏ワザあります
提供:KDDI

「イノセンス」4Kリマスター版
【いま観ずに、いつ観る?】公開20周年記念、劇場“初”公開!“究極”の「イノセンス」が解放される
提供:TOHO NEXT

石門
就活中に妊娠、卵子提供のバイト、生活に困窮…壮絶、しかし共感する驚愕体験【100%超高評価作】
提供:ラビットハウス

35年目のラブレター
【感動実話に“とんでもない絶賛”の嵐】噂を聞きつけ実際に観てきたら…忖度なし正直レビュー!
提供:東映

ヤバい映画みつけましたよ
【いた…凄まじくクレイジーな監督が…!】壮大VFXの映画をほぼ1人で製作、撮影に7年、完成に12年
提供:Henge