デ・ニーロ×トミー・リー・ジョーンズ×モーガン・フリーマン共演、70年代ハリウッド舞台のコメディ6月公開
2021年2月25日 11:00
オスカー俳優のロバート・デ・ニーロ、トミー・リー・ジョーンズ、モーガン・フリーマンが共演するコメディ映画「The Comeback Trail」(原題)が、「カムバック・トゥ・ハリウッド!!」の邦題で6月4日公開される。
物語の舞台は1970年代ハリウッド。詐欺師のようなダメ男マックスに扮するデ・ニーロ、自殺願望を持つ元西部劇スターのデュークにジョーンズ、極悪なギャングのボスで映画マニアのレジーにフリーマンという平均年齢78歳の豪華キャストが、深い映画愛とともにドタバタ珍騒動を繰り広げる。映画業界の表と裏を扱っており、名画や往年の名優達にまつわるオマージュや小ネタも楽しめる作品だ。
監督と脚本を務めたのは、デ・ニーロに王道エンタメの道を開いたアクションコメディ「ミッドナイト・ラン」の脚本で知られるジョージ・ギャロ。ギャロは18歳の時にたまたま「The Comeback Trail」という映画のラフカットを観る機会があり、そのアイデアに魅せられて長年に渡ってリメイクの可能性を模索していたという。同作は70~80年代に多くのB級映画を手がけたハリー・ハーウィッツ監督が自主制作したもので、正式に劇場公開されたことがなく、わずかな業界人のみが知る幻のカルト映画として一部で話題になっていた。ところがギャロは、偶然ハーウィッツの未亡人と知り合ってリメイク権を獲得。さらに旧知のデ・ニーロから「何か愉快な作品をやりたい」と言われたことで、ほぼ半世紀に渡る念願の企画を実現させることになった。
3人のレジェンド俳優に加え、マックスの甥っ子でお人好しのビジネスパートナーに「終わりで始まりの4日間」のザック・ブラフ、マックスの弟子から宿敵となった若手プロデューサーに「イントゥ・ザ・ワイルド」のエミール・ハーシュが扮し、芸達者なコメディ演技でさらなる笑いを誘う。
B級映画プロデューサーのマックスは、ギャングのレジーからの借金が返せず大ピンチだが、起死回生の大トリックを思いつく。危険なスタント撮影で死亡事故が起きれば、保険金がガッポリ入って大儲けができると、早速ボツにしていたサイテーの脚本を引っ張り出し、老人ホームから往年のスター、デュークを担ぎ出して西部劇の撮影を開始する。ただし真の目的は、映画を絶対に完成させないこと、そして撮影中にデュークに死んでもらうこと。ところがデュークはしぶとく、撮影は順調に進んでしまうのだった。