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作りたい映画を勝手に作り、勝手に上映する――唯一無二の映像制作集団「空族」に迫る特番がYouTubeで全編公開中

2021年2月21日 13:00

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渋川清彦らが空族を語る特別番組
渋川清彦らが空族を語る特別番組

製作した作品はすべて映画館のみで上映し、DVD・ブルーレイ化も一切していないにも関わらず、映画ファンに熱狂的に愛され続ける映像制作集団「空族(くぞく)」。日本映画専門チャンネルでは、2月27日から3月にかけて空族の作品群をテレビ初放送するという、ファン垂涎の特集企画をスタートさせる。

そして特集企画にあわせ、著名人のインタビューを収録した特別番組「いま、映画作家たちは2020-2021 空族にまつわるいくつかのこと」が、2月27日深夜1時に放送。さらに日本映画専門チャンネルの公式Youtubeでは、特別番組の全編を26日まで期間限定公開している。




富田克也相澤虎之助らが立ち上げた「空族」は、“作りたい映画を勝手に作り、勝手に上映する”をモットーに活動。常識にとらわれず、毎回長期間に及ぶ独特の映画製作スタイルを貫いている。配給、宣伝も自ら行っており、作品はすべて未ソフト化という独自路線。テーマは日本に留まらず、広くアジアを見据えている。

特集企画では、今まで劇場でしか見ることのできなかった空族の6作品をテレビ初放送。2月27日午後10時から、ドロドロと絡みつく“土地”の力を映し出す富田監督の処女作「雲の上」(2003)、郊外都市の荒んだ若者を描いた「国道20号線」(07)、寂れゆく日本経済を背景に肉体労働者・移民・ヒップホップを交え映し出す「サウダーヂ」(11)が一挙放送。さらに3月6日の午後9時45分から、タイを舞台にした日本人と娼婦たちが織り成す珍道中「チェンライの娘」(12)、構想10年・タイ&ラオスでのオールロケという異様なまでのスケールで作られた「バンコクナイツ」(16)、3.11後の現代日本における仏教の意義、信仰とは何かをドキュメンタリーとフィクションを交えて探求した「典座 TENZO」(19)が一挙放送される。

なお特別番組は、俳優の渋川清彦川瀬陽太らのインタビューを通じ、日本映画界の独立愚連隊・空族の魅力を紐解いていく内容だ。すべての放送の詳細などは、公式HP(https://www.nihon-eiga.com/osusume/director2021/kuzoku/)に掲出されている。

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