中国映画市場、2021年・旧正月の興収総計は1280億円超え! ランキング首位は日本の俳優出演「唐人街探案3」
2021年2月20日 12:00

2021年の中国・旧正月の大型連休(2月11~17日)における映画市場の成績が発表され、興行収入の総計が78億2200万元(約1282億円)を記録したことがわかった。この数字は、2019年の最高記録(59億500万元:約944億円)を大幅に更新するものだ。
20年の国慶節大型連休(10月1~10月7日)以降、新型コロナウイルスをめぐる状況が緩和し始めた中国。映画市場は復活を遂げ、21年元旦休暇(1月1~3日)の興収総計は約12億9900万元(約208億円)となり、18年の最高記録(約12億7100万元:約203億円)を突破。旧正月の大型連休では、中国発の話題作7本が一斉公開されることになっていたため、業界内では好成績を期待する声があがっていた。
結果、今回の旧正月は“記録ずくめ”となった。「興収総計:78億2200万元」だけでなく「動員:1億6000万人」「上映回数:約264万回」も全て歴代記録を更新するもの。さらに旧正月の元旦(2月12日)から2月16日までの興収が、5日間連続で10億元(約164億円)を超えた点も史上初。また、旧正月の元旦(2月12日)の興収16億9000万元(約277億円)は、中国国内における「1日の興収記録」を更新するものとなった。

妻夫木聡、長澤まさみ、浅野忠信らが参加した人気シリーズ第3作「唐人街探案3(原題)」は、公開6日間の興収が約35億6200万元(約584億円)。旧正月期間の興収ランキングのトップに君臨し、中国歴代興収5位の座に上り詰めた。同作は、予約段階で9億6800万元(約158億円)、公開初日で10億4200万元(約170億円)という史上最高の数値を叩き出した。

旧正月期間の興収第2位となったのは、コメディ女優ジャー・リンが監督、原作、脚本、主演を兼任し、自身の母親をモデルにした感動作「Hi、Mom」。高評価の口コミが相次ぎ、公開4日目の成績は「唐人街探案3(原題)」を抜き、累計興収は既に約30億元(約492億円)を突破。最終興収が「唐人街探案3(原題)」を超える可能性も出てきており、中国のソーシャル・カルチャー・サイト「Douban」では、旧正月に公開された新作の中では最も評価の高い「8.2(10点満点中)」となっている。


そのほか、サスペンス映画「A Writer's Odyssey」が約5億3900万元(約88億3000万円)、人気アニメシリーズ「Boonie Bears」の劇場版第6弾「Boonie Bears:The Wild Life」が約4億500万元(約66億4000万円)、2月26日に日本公開が予定されている3DCGアニメ「ナタ転生」が約2億3900万元(約39億2000万円)、Netflixでの全世界配信を予定している「侍神令」が約2億1100万元(約34億6000万円)、「鍵泥棒のメソッド」をリメイクしたアンディ・ラウ出演作「Endgame」が約1億5100万元(約24億7000万円)を記録している。
なお、中国映画市場における21年の興収総計は、2月17日時点で、既に115億元(約1886億円)を突破している。
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