ウィル・スミス＆デビッド・リーチ監督タッグの新作めぐりハリウッドで争奪戦

同作は、STXfilmsで開発が行われていた企画で、スミスがメキシコの砂漠で瀕死状態で目を覚ます記憶喪失の主人公ジョン・ライリーを演じる。記憶を取り戻すために自らの行動を辿っていくと、豪勢な暮らしをする犯罪界の大物と、薄給で働くCIAのおとり捜査官という2つの顔が浮かび上がってくるという物語だ。脚本は、「RED レッド」や「MEG ザ・モンスター」などで知られるジョン・ホーバーと エリック・ホーバーが執筆、「デッドプール2」「ワイルド・スピード　スーパーコンボ」のデビッド・リーチ監督がメガホンをとる。

この企画の獲得を巡り、ワーナー、パラマウント、MGM、ソニーといったメジャースタジオに、動画配信系が参戦しているという。

なお、スミスは現在、「イコライザー」シリーズのアントワン・フークアが監督する新作「Emancipation（原題）」の準備中。同作は、米アップルがカンヌ国際映画祭のマーケット部門としては史上最高額となる1億500万ドルで落札している。ほかにも、ケビン・ハート共演の「大災難PTA」のリメイクや、米テニス女王ウィリアムズ姉妹の実父リチャード・ウィアムズの伝記映画「King Richard（原題）」などを控えている。

一方のリーチ監督は、現在、伊坂幸太郎の小説「マリアビートル」のハリウッド実写映画化「Bullet Train（原題）」の制作中。同作には、ブラッド・ピット、ザジー・ビーツ、アーロン・テイラー＝ジョンソンら豪華キャストが出演。ほかにも、ライアン・ゴスリング主演でスタントマンを主人公にしたアクションドラマ「The Fall Guy（原題）」の撮影を控えている。