「るろうに剣心」25周年を記念した初の大規模作品展、その全貌に迫る
2021年1月21日 15:00

1994年~1999年にかけて「週刊少年ジャンプ」で連載された和月伸宏氏の大ヒットコミック「るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-」誕生から25周年という節目の年を記念した展覧会「25周年記念 るろうに剣心展」の内覧会が1月21日、東京ドームシティ Gallery AaMoで行われた。
「25周年記念 るろうに剣心展」は、剣心をはじめとした魅力的な登場人物たちの軌跡を、200点を超える直筆原稿やカラー原画などを通じて振り返る同作初の大規模作品展。この展覧会はもともと2020年春に予定されていたが、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により会期は延期。このたびついに1月22日からの開幕となった。新会期では新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、1日あたりの入場者数を制限。完全日時指定制でのチケット販売となる。展示エリアでは、場内はスマホ、携帯などであれば撮影可能(一部展示・映像作品などを除く)。往年のファンはもちろんのこと、新規ファンにも興味深い内容となっている。

入り口は障子造作に囲まれたスクリーンを設置したシアター。そこではおよそ3分間ほどの特別映像が上映され、物語の名シーンや、人気キャラクターたちが次々と登場。来た早々に、来場者を物語の世界へと誘ってくれる。

本展覧会の注目のポイントは、「るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-」から、現在連載中の続編「北海道編」に至るまでに描かれた原画の数々。「仲間とは」「正義とは」「強さとは」「命とは」「幸せとは」という、作品を知る上で欠かせない5つのキーワードに合わせて原画を展示。ところどころで劇中の名シーン、名セリフをモチーフとしたパネルなどのコラージュをディスプレー。さらに和月氏がそのシーンに込めた制作意図を記したひと言メモも各所で掲示するなど、作品の世界観を深く知ることができる。さらに、本展限定のオリジナル映像や、作者の創作メモ・設定資料なども公開。和月氏がいかにしてアイデアを練り、そして1本の作品に仕上げるのか、その過程を知ることもできるのも興味深い。

また、本展覧会の開催を記念して、和月氏が新たに手がけた新作ネーム「逆刃刀 初撃」も展示。こちらは、維新志士から抜ける決意を固めた剣心が、初めて逆刃刀に出会い、初めてその刀を振るうことになるさまを描き出した物語となる。また2月11日からは、岐阜県関市の無鑑査刀匠・尾川兼國氏が、作品を元に刀剣として作りあげた剣心の愛刀「逆刃刀・真打」も特別展示される予定となっている。

佐藤健主演の実写化映画作品も話題を集めた「るろうに剣心」。今年はシリーズ最終章となる「るろうに剣心 最終章 The Final」(4月23日公開)、「るろうに剣心 最終章 The Beginning」(6月4日公開)の公開も予定されているが、会場では実際に使用された衣装も特別に展示されている。
展覧会「25周年記念 るろうに剣心展」は1月22日~3月7日(※完全日時指定制。会期中一部作品に展示替えあり。2月11日より後期展示)に東京ドームシティ Gallery AaMoにて開催(東京会場後、京都、新潟に巡回予定)。
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