映画ライターの「人生が変わった」Amazon Fire TV Stick活用術 その1
2020年12月29日 11:00

年間400本以上の作品を鑑賞するという映画ライターが使ってみて「人生が変わった」と激推しのAmazon Fire TV Stick。コアな映画ファンならではの使い方をレポートします。作品の知識をさらに深めたり、検索機能を活用して、偶然に発見する良作に出合いたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
今年は新型コロナの影響で、「おうち時間での過ごし方」に注目が集まりました。そんな流れで半年ほど前に、家電などに詳しい識者の方々にオススメのホームシアターを聞く、という取材があったのですが、その時に紹介されたのがAmazonのFire TV Stickでした。
もちろん昔からその存在は知ってはいたのですが、いわゆる「Amazon Prime Video」をテレビに映すことができるチューナー的なものなのかなと思っていて。あると便利そうだけど、わざわざ買うほどでもないかなと。もしNetflixやHuluをテレビで観たくなったら、テレビの後ろにあるHDMI端子に、スマホやパソコンを直接つなげればいいんだし……。などと言い訳しながらも、スマホにケーブルをつないで、テレビにつながっているか確認して、入力を切り替えて……といった一連の作業が(たったそれだけなのに)面倒で。結局タブレットでいいやとばかりに、Netflixの映画などは、小さなタブレットの画面で見ていました。

映画ライターなんて名乗っていてもしょせんその程度の知識しか持ち合わせていなかったわけですが、先述した取材でFire TV Stickをオススメしていただいたので、「まあ5000円くらいだったら買ってもいいかな」くらいの軽い気持ちでポチッと。実際にテレビにつなげてみて、「わーい、Netflixがテレビの大きな画面で観られた!」くらいの感じだったのですが、いろいろと機能を調べていくうちに「こんなこともできる! あんなこともできるのか!」のめじろ押しで。大げさに言えば「人生が変わった」「もっと早く買っておけば良かった」くらいの気分に。今では、映画ライターという仕事を続けていく上で、欠かせないガジェットのひとつになりました。そこで今回は、3回に分けてその活用術をお伝えしたいと思います!
ちなみに自分がFire TV Stickに常駐させているアプリは、Prime Video、Hulu、Netflix、TVer、YouTube、WOWOWオンデマンド、GYAO!、ひかりTVどこでもLITEなど。仕事柄、映画系のアプリが多いかなと思いますが、あとは時間的な都合などもあり、その時の仕事(そこでしか配信していない作品)などに応じてU-NEXT、Disney+、FOD、Paravi、dTV、TELASA、Apple TV+、バンダイチャンネル、TSUTAYA TVなどを、期間限定でその都度契約する、という形をとっています。ということを踏まえつつ、実際の使用例を見てみましょう。

例えば現在大ヒット公開中の「鬼滅の刃」ですが、この年末年始でテレビアニメシリーズを一気に観てから、映画を観ようと思っている人も多いかもしれません。そこで早速、「鬼滅の刃」で検索してみましょう。検索結果には、舞台版とアニメ版がヒットしました。Prime Videoでは舞台版も動画で観られるんですね、なんてことも思いつつ。ちなみに「鬼滅の刃」のヒットの要因はいろいろと言われていますが、ひとつの配信サービスで独占的に配信するのではなく、複数の配信サービスで公開、ステイホーム中だったという背景もあり、広く届くことになったということもその要因のひとつだと言われています。実際にアニメ版のアイコンを見てみると、Prime Video、Hulu、Netflix、U-NEXT、FOD、Paravi、dアニメストア、バンダイチャンネル……などと一回の検索で、複数のサービスに一気にアクセスできるので非常に楽チンです。
さらに検索結果には、タイトルや解説文にキーワードがマッチした作品も出てくるようです。「仮面ライダー響鬼」「薄桜鬼」「約束のネバーランド」「ゲゲゲの鬼太郎」「渡る世間は鬼ばかり」などは「鬼」つながりかなというのは推測できるのですが、「呪術廻戦」「キングダム」「クレヨンしんちゃん」あたりはなぜ……? ここらへんは少しとんちを働かせた方が良さそうです。こうしたきちょうめんさとラフな感じが絶妙にミックスされた検索結果は、けっこう脳みそがいろいろと刺激される感じがして、気に入っています。実際に映像を観ることができるのも大きいかなと。最近、仕事で使ったキーワードで言うと「新型コロナ」「棋士」「AI」「第2次世界大戦」「三島由紀夫」「アカデミー賞」あたりを映画にからめて検索しました。Google先生とはまた違った発見がいろいろとあって面白かったです。

映画に限らずどのジャンルのライターもそうだと思いますが、どちらかといえば文章力よりも、情報収集力の方が大事になってくると思います。特に映画では、政治、経済、歴史、文化など、いろんなジャンルにアンテナを広げておかないと対応できません。とはいえ、ひとりですべてのジャンルに精通するのは不可能です。だからこそ情報を得るためには、どこで調べればいいのか、何の資料を見ればいいのか、誰に聞けばいいのかを知っておくと有利になります。そしてそのソースのひとつとして、Fire TV Stickに大きな可能性を感じています、というのが今回の結論でした。でもこれはまだまだ序の口。次回はもう少し違った活用法を紹介したいと思います。(壬生智裕)
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