治すことだけが、医療なのか――吉永小百合が初めて医師役に挑む「いのちの停車場」特報完成
2020年12月24日 07:00
女優の吉永小百合が初めて医師役に挑む「いのちの停車場」の特報映像が、このほどお披露目された。吉永のほか、松坂桃李、広瀬すず、西田敏行の豪華共演によって、「治すことだけが、医療なのか」という問いかけを込めた感涙のドラマが展開する。
成島出監督がメガホンをとる今作は、現役医師で作家としても活躍する南杏子氏の同名小説が原作。日本の長寿社会における現代医療制度の問題点や、尊厳死や安楽死といった医療制度のタブーに正面から向き合い、それらに携わる医師、患者、その家族を描いている。
特報は、主人公・咲和子(吉永)が救命救急医として働く緊迫の場面からスタート。あることをきっかけに故郷・金沢へ戻ることとなった咲和子は“いのちを救う救命医”から“いのちに優しく寄り添う在宅医師”として再出発させることに。優しいまなざしで、患者と家族に寄り添う咲和子の姿に続くのは、「まほろば診療所」のメンバーたちだ。
尊敬する咲和子を追って金沢へやってきた野呂(松坂)、訪問看護師の麻世(広瀬)、そして院長の仙川(西田)らは、咲和子とともにさまざまな事情から在宅医療を選んだ患者と出会っていく。彼らが戸惑いながらも歩んでいく姿、“いのちの一瞬の輝きに向かう大切な日々”を見守るかのような美しい四季折々を、優しく語り掛けるような名曲「アメイジンググレイス」が彩っている。
「いのちの停車場」は、5月21日から全国公開。