英スパイ小説の巨匠ジョン・ル・カレ氏死去
2020年12月15日 18:00

「裏切りのサーカス」「寒い国から帰ってきたスパイ」といったスパイ映画の原作者として知られる英作家ジョン・ル・カレ氏が12月12日(現地時間)、英コーンウォールの病院で肺炎のため死去した。享年89歳。
1931年にデビッド・コーンウェルとして生まれた彼は、スイスで1年間外国語を学んだのち、イギリス陸軍の諜報機関に入隊。52年のオックスフォード大学在学中に、国内の情報活動を担う情報局保安局(MI5)に勤務。60年に国外を対象にした秘密情報部(MI6)に転属し、旧西ドイツにおいて情報活動を行った。
自らのスパイ活動をもとに、ペンネーム「ジョン・ル・カレ」として小説家デビュー。63年に発表した「寒い国から帰ってきたスパイ」がベストセラーとなったことをきっかけに、MI6を辞めて執筆に専念。その後、イギリス南西部のコーンウォールで暮らしていた。
「寒い国から帰ってきたスパイ」が65年に映画化されたことを皮切りに、「ティンカー・テイラー、ソルジャー、スパイ」が79年に英BBCでミニシリーズ化されたのち、2011年に「裏切りのサーカス」として映画化された。「リトル・ドラマー・ガール」が1984年にジョージ・ロイ・ヒル監督によって映画化されたのち、2018年に英BBCで「リトル・ドラマー・ガール 愛を演じるスパイ」としてミニシリーズ化された。ほかにも、「ロシア・ハウス」(90)、「テイラー・オブ・パナマ」(2001)、「ナイロビの蜂」(05)、「ナイト・マネージャー」(16)など映像化作品が多数ある。
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