菅野美穂、10年ぶり映画主演! 高畑充希&尾野真千子と共に瀬々敬久監督と初タッグ
2020年12月10日 06:00
女優の菅野美穂が、瀬々敬久監督の最新作「明日の食卓」で10年ぶりに映画主演することが明らかになった。菅野は高畑充希、尾野真千子とともに、“石橋ユウ”という名の11歳の息子をもつ、住む場所も環境も全く異なる母親を演じる。
椰月美智子氏が執筆した「明日の食卓」は、誰にでも起こり得る母と子の壮絶なドラマが主題。神奈川在住・フリーライターの石橋留美子(菅野)と息子・悠宇10歳、大阪在住・シングルマザーの石橋加奈(高畑)と息子・勇10歳、静岡在住の専業主婦・石橋あすみ(尾野)と息子・優10歳。それぞれが息子の“ユウ”を育てながら、忙しくも幸せな日々を送っていた。しかし、些細なことがきっかけとなり、徐々にその生活が崩れていく。無意識に子どもに向いてしまう苛立ちと怒り。3つの石橋家の行き着く運命は……。
女優3人は、いずれも瀬々組は初参戦。「ジーン・ワルツ」以来の主演となる菅野は、「私自身が育児中という事もあり、運命を感じる役との出会いでした。留美子を演じながら、子どもへの愛情と、母性の狂気を改めて見つめ直すような気持ちになりました」と振り返る。初の瀬々組に関しては、「寡黙なお人柄ですが熱い思いでお芝居を受け止めてくださいました。瀬々組の阿吽の呼吸のスタッフの皆さんのお陰で、集中して取り組む事ができたのだと思います。毎日抜け殻になるまで撮影をしたという気がします。高畑充希さん、尾野真千子さんという素晴らしい女優さん達と一緒にこの作品に参加させて頂けてとても幸運に思っています」とコメントを寄せている。
一方、時間に追われながらも息子のために健気に生きる加奈に扮した高畑にとっても、瀬々組は特別なものとなった様子だ。「はじめての瀬々組。とてつもなくパワフルな現場で、あれよあれよという間に時間が過ぎてゆきました。1日1日の密度があまりにも濃すぎて、撮影期間の記憶がほとんどありません(笑)。でも、スタッフさん達の瀬々監督作品への愛を毎日肌で感じていた事だけは覚えていて、きっとその愛情が、出来上がる映画からも溢れているんだろうなと思います。自分自身が生まれ育った大阪の、空気とか匂いとかを思い出しながら懐かしみながらこの加奈という役をやらせていただけて、本当に幸せでした」。
一見何不自由なく幸せを手に入れているあすみに息吹を注いだのは、尾野。硬軟いかなる役も演じ分ける実力派だが、「母を演じる事はやはり難しいです。母の気持ち、子の気持ち、まだいくら考えてもわかりません。いくら歳をとっても経験者当事者でないとわかりません。この役を演じて怖くもありました。でも繋がりとは素敵で美しい大切なものなのですね」と撮影を述懐している。
撮影は、8月18日にクランクイン。茨城、千葉、埼玉など都内近郊でロケを行い、9月7日に無事にクランクアップを迎えている。
一見平穏で楽しそうな子育て中の三つの家族がゆっくりと崩壊していく様子を、決して悲観的にならず最後は希望を持って描いている原作にまず惹かれました。それはどんな家族にも訪れうる悲劇で、他者の身になって想像するという、今の分断化された世界の中で一番必要なテーマだと思えました。より広い世界観につながる映画にしたい、そう思いました。3人の母にはこの上ない方たちに集まって貰えました。
菅野美穂さんは実際に子育て中であり、ご自身の経験を生かしてチャーミングなお母さんを演じてくれました。そしてラストは一線を超えた迫力です。高畑充希さんが演じるのは大阪のシングルマザー、これも高畑さん自身が大阪出身ということもあり、頑張るオカンを等身大で気丈に演じていただき感動的です。尾野真千子さんが演じるのは、ちょっとサイコな小学生の母親です。複雑な性格の彼の暴走を食い止めるには体当たりの魂の叫びしかなく、まさにそこに至っています。
映画の中では、やがてこの三人の姿が微妙に繋がっていきます。映画ならではのその醍醐味も楽しんでもらえたらと思います。
「明日の食卓」が映画化されると聞いたとき、これほど映像化にぴったりな小説はないんじゃないかと、自身はじめての映像化に胸が高まりました。そして、瀬々監督!主役の三人である菅野美穂さん、高畑充希さん、尾野真千子さん!のお名前を耳にし、この映画は成功するに違いないと確信しました。「三人の母親」と「虐待」は、どのような経緯をたどって、どのような結末になるのでしょうか。いろいろな意味で問題作となるはずです。期待しかありません。
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