斎藤工、弁当を題材にした「FOODLORE: Life in a Box」で日本人初の最優秀監督賞
2020年12月9日 17:00

斎藤工が齊藤工名義で監督したHBOアジア制作の「FOODLORE: Life in a Box」が、12月4日、シンガポールで開催された「アジアン・アカデミー・クリエイティブ・アワード(Asian Academy Creative Award/AAA’s)」の最優秀監督賞を受賞した。アジア太平洋地域16カ国の中から優れた映像コンテンツを選出する国際賞で、最優秀監督賞受賞は日本人としては初の快挙となる。
「FOODLORE」シリーズは、シンガポールの巨匠エリック・クーが製作総指揮を務め、アジア8カ国より、料理をテーマに魂を味と香りで表現する8エピソードからなるアンソロジー。齊藤が監督した「Life in a Box」は、世界共通語の「BENTO(=弁当)」にまつわる物語で、それぞれが悩みを抱る3組が同じ一つの「BENTO」を通じて懐かしさと思い出、愛に包まれた旅の中で、希望の光を見出す姿を描いている。なお、全編高崎ロケの本作は子育て中のスタッフが多く、高崎フィルム・コミッションと共に現場付近に託児所を設けて撮影した。

AAA’sはアジアとオセアニアで制作された映像コンテンツを世界に発信すべく、各国代表を選出した上で頂点を決定する国際賞レース。3回目となる本年度は、最優秀ドラマシリーズ賞を「愛の不時着」、最優秀アニメシリーズ賞を「泣きたい私は猫をかぶる」が受賞した。なお、昨年のAAA’sでは、齊藤工監督の「FOLKLORE: TATAMI」が主演男優賞(北村一輝)、主演女優賞(神野三鈴)、撮影賞(早坂伸)を受賞している。
2017年にシンガポールでエリック・クーに公開前の「blank13」を観て貰った事からHBOアジア「FOLKLORE」シリーズの日本代表の監督に推薦して頂き、その時に監督した「TATAMI」を含む「FOLKLORE」シリーズが世界的に好評を得て「FODLORE」シリーズに繋がり、「Life in a Box」は生まれました。
物語は、私が西日本豪雨の2018年に広島で出逢ったボランティアに対して配られた 塩むすびの塩加減に感動し涙した、実際の出来事が起源になっています。
そんな奇跡的な出逢いの連鎖がこの受賞の裏側にはあります。主演の安田顕さんや安藤裕子さん、撮影の早坂伸さんや脚本の金沢知樹さん、編集の小川弾さんや録音整音の桐山弘之さんをはじめ、多くの方々が樹形図の様に 私のクリエイションには存在して下さり、そのアベンジャーズの様な誇らしい樹形図そのものが海を超え評価されたのだと思っています。
同時に“斎藤工”なんて知らない方々に作品がどう映るか、作品至上主義でモノ作りをして来たつもりなのでこれからもその想いで映画に臨めよと叱咤激励を頂いた様にも思いました。
「Life in a Box」がこれを機に国内でもお目見えする機会が増える事を願いながらまたアベンジャーズの面々とより一層精進してモノ作りをして行きたいと思います。
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