米ワーナー・ブラザース、2021年の全作品をHBO Maxで米劇場公開と同時配信
2020年12月4日 15:00
米ワーナー・ブラザースが、2021年公開予定の全ての新作映画を、アメリカ国内で劇場公開日に合わせ、ワーナー系列の動画配信サービス「HBO Max」でも同時配信すると発表した。
ワーナーの21年公開作品には、「マトリックス4(原題)」(ラナ・ウォシャウスキー監督、キアヌ・リーブス主演)、「DUNE デューン 砂の惑星」(ドゥニ・ビルヌーブ監督、ティモシー・シャラメ主演)、「ゴジラVSコング(仮題)」(アダム・ウィンガード監督)、「イン・ザ・ハイツ」(リン=マニュエル・ミランダ製作、ジョン・M・チュウ監督)、ドラマ「ザ・ソプラノズ 哀愁のマフィア」のプリクエル「The Many Saints of Newark(原題)」、「ザ・スーサイド・スクワッド(原題)」(ジェームズ・ガン監督)などの大作を含めた計17本がある。
ワーナーはすでに先日、「ワンダーウーマン1984」を12月25日からアメリカで劇場公開と同時に「HBO Max」でも配信すると発表(日本での劇場公開は12月18日)。米バラエティによれば、コロナ禍で全米の劇場が完全再開する見通しが立たず、ワーナーは今回より大胆な決断を下したが、経営維持に必死な劇場側にとっては大きな打撃となる。
ワーナー・ブラザースのアン・サーノフ会長兼CEOは「大きなスクリーンでまた映画を上映したいと私たちも強く願っています。新しい作品が劇場の命であることはよくわかっています。しかし、私たちはアメリカ国内の大半の劇場が2021年を通じて縮小営業せざるを得ないだろう現実とのバランスを鑑みる必要があるのです」と声明を出している。アメリカ国内での劇場と「HBO Max」との同時配信は21年の1年間に限定した施策とのことで、これにより「劇場に大作映画を安定して供給できるだけでなく、劇場で見られない、またはまだ劇場に行くのが不安な映画ファンたちにも、2021年の私たちの素晴らしい作品をお届けすることができます」と語っている。
作品はアメリカ国内で劇場公開日から1カ月間のみ、「HBO Max」でも同時配信。その後は、引き続きアメリカ国内と海外の劇場で上映され、しばらくしてからこれまでの作品と同様に配信サービスのラインナップに追加される。