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【「バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2」評論】底なしのサービス精神!自由奔放でアバンギャルドな快作

2020年11月21日 14:00

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自由奔放でアバンギャルドな快作
自由奔放でアバンギャルドな快作

バック・トゥ・ザ・フューチャー」一作目が製作された時、シリーズの生みの親であるロバート・ゼメキス監督と脚本のボブ・ゲイルは続編について一切考えていなかった。一作目のラストで「TO BE CONTINUED....」と続編が予告されるのを見た人も多いと思うが、アレはビデオリリースの際に足されたもので、DVDリリース時に削除され、現在配信等で観られるバージョンにも存在しない。

三部作の構想は、一作目の予想外の大ヒットを受けて後付けで生まれたものだった。ボブ・ゲイルは一旦、マーティがヒッピームーブメントの1960年代を訪れるアイデアを考えたが、あまり膨らますことができず、30年後の未来(2015年)と歴史が歪んでしまった現在(1985年)、そして再び30年前のあの日(1955年)を行き来するトリッキーなドタバタ劇に仕立て上げた。

「Part2」といえば、ホバーボードや3Dのホログラフ映画といった未来予想図や、歴史が変わって大出世したビフのモデルがドナルド・トランプであった先見性などで語られることが多い。しかし「Part2」を見直すたびに何に感心するかって、教科書的なほどに収まりのよかった前作とは異なるエンタメを提供しようという底なしのサービス精神にである。

30年後の未来世界のビジュアルを創り上げるだけでも大変なのに、現在のシーンはディストピアSFに変貌させ、そしてあの誰もが夢中になった“魅惑の深海パーティー”は新撮によって完全再現。マイケル・J・フォックスなんて“今のマーティ”、“未来のマーティ”、“未来の息子と娘”、“一作目のマーティ”と1人5役を演じ分けている。もう何でもアリの狂騒のパーティー状態だ。

入り組んだプロット、飛び回る時空、そして三作目への橋渡しと要素が多すぎて目まぐるしくはあれど、いま改めて観ると、そのひとつひとつの密度と完成度に驚かされる。続編だからといって焼き直しもスケールダウンも絶対しないという覚悟に満ちた盛りだくさんな大放出サービスは、マイケル・ベイやマーヴェル映画といった後のハリウッドエンタメを先取りしていたとも言える。

いずれにせよ、第一作と完結編に挟まれて割を食っているが、なんと自由奔放でアバンギャルドな快作だろうか。あと付け足しみたいになりますが、「Part2」の最後に付いてくる「Part3」の予告映像の高揚感、マジで最高!

(村山章)

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