第21回東京フィルメックス開幕 仲村トオル主演、万田邦敏監督「愛のまなざしを」がオープニング上映
2020年10月30日 19:37

第21回東京フィルメックスが10月30日開幕し、東京・有楽町朝日ホールで特別招待作品「愛のまなざしを」がオープニング上映された。
開会式では、「愛のまなざしを」監督で審査委員長の万田邦敏が「審査員はまだ誰も作品を見ておりません。お客さんと一緒に1本ずつ見て、どのような作品にめぐり合えるのか楽しみにしています」と挨拶。そのほかコンペティション部門の審査員を務める映画評論家のクリス・フジワラ、アンスティチュ・フランセ日本の映画プログラム主任・坂本安美、プロデューサーのエリック・ニアリ、映画評論家のトム・メスが登壇した。
「愛のまなざしを」は、6年前に妻を失い、そのショックから立ち直れない精神科医・貴志の前に現れた、謎めいた患者・綾子との複雑な関係を描くスリリングなラブストーリー。万田監督が自身の「UNLOVED」「接吻」で起用した仲村トオルを主演に迎え、杉野希妃、斎藤工、中村ゆり、片桐はいりが共演。
上映後は仲村、杉野、万田監督が観客とのQ&Aに応じた。演出が厳しいと知られる万田監督だが、仲村は「万田さんの作品なので、自分が難しさを克服する必要がないのではと思った。スケジュール以外不安はなかった」と撮影を振り返り、「最初読んだときこういう作品になるという予感はなかったですが、『UNLOVED』のメーキングのインタビューの自分の態度が悪かった。それがどういうわけかと考えたら、『UNLOVED』がどんな映画になるのか全く分かっていなかったので、虚勢を張っていたのだと思った。『接吻』は撮影中からすごい映画になると思ったし、この作品も予想通りの方向で予想以上になった」と新作への自信を語った。

万田監督作品のファンで、今回プロデュースも担当した杉野は「実際にご一緒して、今までなかったことを求められて新鮮で、エキサイティングな現場」「細かく演出をされて、カット割りも細かくされていた。段取りで笑ってしまったりもしていたのですが、動くと気持ちがついてくるというか、自分の予想していなかった感情が湧いてくることがあった」と懐述。「どん底に落ちるシーンで、当初泣く予定が泣かなくていいと言われて…気持ちを作っていたので(監督は)残酷だなと思った」とも吐露した。
万田監督は4回目のタッグとなる仲村とのやり取りについて「仲村さん自身が変わったというよりは、だんだん親しくお話するようになって、関係性が変わったような気がしたが、お芝居としては変わってないのかなと。関係性が変わったので、要求がしやすくなった。とりわけ今回は仲村さんのお芝居に現場で見入ってしまった」と語る。
また、ルイス・ブニュエルの「エル」を意識したという劇中の仲村の“ジグザグ歩き”のシーンについて観客から問われると、「仲村さんにお願いしたときに、自分の気持ちとしてどう処理するか悩まれてたようです」(万田監督)、「最初のテイクではジグザグ具合が極端だったので。結果的にわからないままやりました」(仲村)と回答。万田監督は「わからないままやっていただいて、狂気に入っていくのが良かったです」と仲村の“迷い”を褒め称えていた。
第21回東京フィルメックスは11月7日まで、有楽町朝日ホールほかで開催。
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