黒澤明監督「生きる」がロンドンを舞台にリメイク 主演はビル・ナイ
2020年10月19日 10:00

巨匠黒澤明の傑作「生きる(1952)」が、ビル・ナイ主演、1952年のイギリス・ロンドンが舞台の英語版にリメイクされることがわかった。ノーベル賞作家カズオ・イシグロが脚本を手掛け、「Moffie」(2019)が注目を集めたオリバー・ハルマヌスが監督を務める。米バラエティなどが報じている。
オリジナル版「生きる」は、非人間的な官僚主義を痛烈に批判するとともに、人間が生きることについての哲学をも示した作品。事なかれ主義の模範的役人である渡辺は、ある日、自分が胃癌で余命幾ばくもないと知る。人間が本当に生きるということの意味を考え、初めて真剣に役所の申請書類に目を通す。そこで彼の目に留まったのは、市民から出されていた下水溜まりの埋め立てと小公園建設に関する陳情書だった。
リメイク版は、第2次世界大戦後のイギリスを再建するための官僚機構の歯車となって働くベテラン公務員のウイリアム(ナイ)が主人公。事務業を延々とこなす生活を送るウイリアムは、自分が死に至る重病を患っていることを知り、単調に思える自らの人生に意味を見出そうと考え始めるというストーリーで、オリジナル版に沿った展開になりそうだ。
イシグロは、「この物語は、人生に意味と満足感をもたらすのは、私たちひとりひとりの責任であることを示唆しています。困難に直面しても、人生に誇りを持ち、幸せになる方法を見つけようとすること。毎日長時間、机やスクリーンに張り付いて過ごさなければならない多くの人々に語りかけることができると信じています」と意気込みを語っている。
「コレット」のスティーブン・ウーリーとエリザベス・カールセンがナンバー9フィルムズとタッグを組んで製作を手掛け、ロケット・サイエンスが配給する。ウーリーとカールセンは、「日本でもっとも国際的に有名な黒澤監督と、偉大な作家であるイシグロ氏、そして途方もない才能の持ち主であるオリバー・ハルマヌスとコンビを組むことは、プロデューサーにとって夢のようなものです」と話している。
リメイク版「生きる」は、「セックス・エデュケーション」のエイミー・ルー・ウッドがナイと共演する。共演に来春にイギリスでクランクイン予定。
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