行定勲監督、三浦春馬さんをしのぶ 「真夜中の五分前」では「相棒だった」
2020年10月3日 22:06

三浦春馬さん主演、行定勲監督の映画「真夜中の五分前」(2014年)が10月3日、「くまもと復興映画祭2020」が開催中の熊本・熊本城ホールで上映され、行定監督が三浦さんの思い出を語った。
本作は本多孝好氏のベストセラー小説を映画化した日中合作の恋愛ミステリー。三浦さんは、双子の美女(リウ・シーシーが1人2役)と出会う、時計修理工の青年リョウを演じた。
行定監督は「日本を舞台にしたかったが、成立しなかった。本多さんに外国でやっていいかと許可を取って、プロットを書き直し、釜山映画祭の企画マーケットに出したら、上海の会社が出資して決まった。三浦春馬は『東京公園』での繊細な感じがよかったので、やってみたいと思った。会ってみたら、出来すぎの好青年で、繊細。ガラス細工のようだった。精密機械を扱うのはふりでよかったのに、勝手に修行に行って、本当に改造できるくらいまでになった。手の動きが美しかった」と振り返った。
北京語の発音についても「全部の発音においてパーフェクトだった。『そんなに語学ができなくていいよ』と言ったのに、ものすごく打ち込んだ。努力家というのもあったが、天性の才能もあった。精密な俳優。自分らしく、ではなく、まずは実直に正確にやることから始める」と評した。
13年に行った上海でのロケはトラブルの連続だったそうで、「借りていたレストランが『この金額では貸せない』と言い出したり、公安の人が『この道ではできない』と言ってきて、中止になるわけです。中国の女優リウ・シーシーは慣れっこだったが、三浦春馬は壁の隅で静かに見守ったり、通訳の人と中国語で会話して、本番になると、カメラの前で確実にベストの演技をしてくれた。この映画においては相棒のような存在だった」と振り返った。
今回の「真夜中の五分前」上映はスクリーンで見たいという声に応えたもの。行定監督は「天国の三浦春馬も喜んでいることでしょう。残したことは永遠に残っていく。スクリーンでみんなと見るのは違う。共鳴し合っている。ここでかけられたことを感謝しています」と結んだ。
「えがおPRESENTS くまもと復興映画祭2020」は、10月4日まで熊本城ホールで開催される。
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