超大作「八佰」が中国映画市場の“起爆剤”に! 夏季興行収入データが発表
2020年9月5日 11:00

[映画.com ニュース] 中国の映画チケット販売サイト「猫眼電影」が9月1日、中国の夏季期間(7月1日~8月31日)における興行収入データを発表。8月21日から公開された「八佰(原題)」(英題:The Eight Hundred)が“起爆剤”となり、中国映画市場“復活の狼煙”が高々と上がったようだ。
7月20日から、条件付きで映画館の営業が再開した中国映画市場。例年よりも19日間少ない、実動43日間の動員は1億300万人、興行収入の総計は36億1000万元(約559億6000万円)となった。2019年夏季の100億元(約1549億円)と比較すると大幅な減少となったが「コロナ禍による着席率の制限」「再開当初、作品数が少なかった」という点を考慮すれば、決して悪い数字ではない。むしろ、中国映画市場が予想よりも早く回復したと言えるだろう。
8月の最終週に関しては、週間興収が17億3600万元(約269億1000万億円)。この数字は、19年の同週における9億3900万元(約145億5000万円)の2倍弱となっている。この急増は、中国の七夕(8月25日)の興収が5億2500万元(約81億4000万円)を記録したという部分も要因となっているが、何よりも「八佰(原題)の大ヒットが深く関係している。
2019年に“技術的問題”によって上映中止に追い込まれた「八佰(原題)」は、大手映画会社「Huayi Brothers」が8000万ドルを投じて製作した戦争映画。8月21日の封切り前には、数回の先行上映が行われており「夏休みらしい、良作のエンタメ」と評価されていた。日中戦争を題材にしているため、プロパガンダを意識した宣伝を行わなくとも、観客は感情移入がしやすく、多くの人々が映画館に足を運んだようだ。
「猫眼電影」のデータによれば、「八佰(原題)」を見た観客の約半数は「今年初の映画館鑑賞」とのこと。現時点では、既に興収21億8000万元(約338.0億円)を突破。20年度の世界興行収入ランキングでは、ウィル・スミスとマーティン・ローレンスが共演する人気シリーズ第3弾「バッドボーイズ フォー・ライフ」に次ぎ、暫定世界第2位となっている。
また、9月4日からは、クリストファー・ノーラン監督最新作「TENET テネット」の上映がスタート。多くの国で「Disney+」での有料配信を行う「ムーラン」は、9月11日からの劇場公開が決まっている。なお、日本映画では、9月4日から「マスカレード・ホテル」、9月11日から「かぐや様は告らせたい 天才たちの恋愛頭脳戦」が公開される。
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