幸せな家庭生活の中で、ジヨンの心を蝕んだ孤独と絶望とは―「82年生まれ、キム・ジヨン」場面写真
2020年8月27日 12:00

[映画.com ニュース] 韓国で累計発行部数130万部を突破し、社会現象を巻き起こしたベストセラー小説を映画化した「82年生まれ、キム・ジヨン」の場面写真とメイキングカットがお披露目された。「韓国の82年生まれの女性で最も多い名前」を持つ主人公“ジヨン”を軸に、女性の痛みや生きづらさを描く本作。場面写真には、幸せそうな家族写真の笑顔とは裏腹に、孤独に押しつぶされそうになっているジヨンが切り取られている。
チョ・ナムジュ氏の原作小説は、日本でも翻訳本が2018年12月に刊行されると、たちまち共感の声が広がり、発売2日目にして重版が決定。大型書店で品切れが続出するなど、累計発行部数16万部を記録し、異例の大ヒットとなった。ジヨンの人生を通し、韓国のジェンダー意識に関わる現代史や社会問題を織り交ぜながら、女性が負う重圧が描かれている。キム・ドヨン監督が長編デビューを果たした映画版では、「トガニ 幼き瞳の告発」「新感染 ファイナル・エクスプレス」などヒット作でタッグを組んできたチョン・ユミとコン・ユが、3度目の共演で初の夫婦役を演じる。
結婚と出産を機に仕事を辞め、育児と家事に追われていたジヨン(チョン)。常に誰かの母であり妻である彼女は、時に閉じこめられているような感覚に陥ることがあった。「疲れているだけ、大丈夫」。自分にも夫デヒョン(コン)にもそう言い聞かせるジヨンだったが、やがて、まるで他人が乗り移ったような言動をとるようになる。その時の記憶がすっぽりと抜け落ちている妻に、デヒョンは傷つけるのが怖くなり、真実を告げられない。

子ども時代から、女性としての生きづらさを初めて知る少女時代、必死に勉強して入学した大学から就職へと進む際に立ちはだかる壁。結婚と出産で会社を辞め、社会から切り離されていくような気持ちを抱える日々、再就職への困難な道……。女性なら誰もが感じたことがあるだろう感情を積み重ねながら、ジヨンの人生が描き出されていく。なぜ、彼女の心は壊れてしまったのか――。そんな彼女の姿に時に共感し、時に絶望しながらも、人々の心を震わせ、未来を照らし出すような物語が誕生した。
場面写真は、人知れず胸に秘める苦悩や孤独がにじんでいるかのような、ジヨンの暗い表情をとらえたもの。そんな妻を心配そうに見つめるデヒョンの視線も確認できる。さらにメイキングカットでは、キム監督とディスカッションするチョン、真剣にモニターをのぞきこむコンの姿を活写。ふたりと娘を演じた女の子が、撮影の空き時間を楽しむひと幕もあり、撮影現場の充実した雰囲気が伝わってくる。
「82年生まれ、キム・ジヨン」は、10月9日から東京・新宿ピカデリーほか全国公開。
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