「マトリックス」3部作はトランスジェンダーの物語だった リリー・ウォシャウスキー監督が認める
2020年8月12日 11:00

[映画.com ニュース] 「マトリックス」3部作を手掛けたラナ&リリー・ウォシャウスキー姉妹の妹リリーが、同作はトランスジェンダーとして生きることの寓話であると明らかにした。
リリーはこのほど、NetflixのYouTubeチャンネルNetflix Film Clubに登場。ファンのあいだで、「マトリックス」3部作がトランスジェンダーとその変化について描いた作品であるとの憶測が広まっていることに関して、「その事実が明るみになって嬉しい」と噂を全面的に肯定した。
「マトリックス」3部作は、ラリー・ウォシャウスキーとアンディ・ウォシャウスキー兄弟が脚本・監督を務めているが、ふたりはその後、性別適合手術を終えて女性となり、それぞれラナ・ウォシャウスキーとリリー・ウォシャウスキーに改名した経緯がある。
リリーによれば、1999年に公開された「マトリックス」は、トランスジェンダーとして生きることをSF世界で描いたもので、当初は現実と仮想現実のなかでキャラクターの性別が変わる設定だったという。だが、「世の中はまだその心構えができておらず、実業界も準備ができていなかった」ために、ストレートな表現を控えることになったという。しかし、作品の意図を理解したトランスジェンダーの人々から感謝されることがしばしばあったという。
また、リリーは「この作品を書いていたときに、自分のトランスジェンダーとしての要素がどれだけ影響していたのかはわからない。でも、私たちが常に想像の世界に生きていたのは事実で、SFやファンタジーの世界にひかれて、『ダンジョンズ&ドラゴンズ』で遊んでいた」と話し、「新しい世界を作り上げることに夢中だったからこそ、映画作家としてそれまで描かれていなかったことを想像することができたのね」と作品への影響を明かしている。
現在、姉のラナは「マトリックス4(仮題)」を製作中。「マトリックス4(仮題)」の脚本は、監督を務めるラナとアレクサンダル・ヘモン(「センス8」)、デビッド・ミッチェル(「クラウドアトラス」原作者)が共同で執筆している。
関連ニュース






映画.com注目特集をチェック

入国審査
【これめっちゃ面白かった】この2人、空港の入国審査で何時間も尋問される…一体なぜ? 衝撃の結末へ
提供:松竹

またピクサーが大傑作つくったんですか…
【大人がボロボロ泣く感動超大作】両親を失った主人公の再生。そのままの君が好きだよ。
提供:ディズニー

映画界を変える“究極の推し活”がある。
【革命的すぎてヤバい】大好きな俳優と映画を、まさかの方法でとことん応援できる!!
提供:フィリップ証券

ジュラシック・ワールド 復活の大地
【超絶パワーアップ】マジ最高だった!! 究極のスリル、圧倒的な感動、限界突破の興奮!!!
提供:東宝東和

何だこのむちゃくちゃ“刺さる”映画は!?
【尋常でなく期待してる】“命より大事な誰か”のためなら、自分の限界を超えられる。
提供:ディズニー