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菅田将暉&小松菜奈「糸」で再確認した固い絆 過去共演作の思い出が「今になって効いてきた」

2020年8月11日 19:11

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完成報告会に出席した菅田将暉と小松菜奈
完成報告会に出席した菅田将暉と小松菜奈

[映画.com ニュース] 日本を代表するシンガーソングライター・中島みゆきの名曲に着想を得た映画「」の完成報告会が8月11日、東京・恵比寿ガーデンホールで行われ、ダブル主演を務めた菅田将暉小松菜奈、メガホンをとった瀬々敬久監督が出席した。

本作は、平成元年生まれの男女が出会い、別れ、そして平成の終わりに再びめぐり会うまでの18年間を“生活者の視点から見た平成史の変遷”とともに描き出すラブストーリー。瀬々監督は「中島みゆきさんからは、物語に関する注文は一切なかったんです。ただひとつだけ『決して悲しいだけのエンディングにはしないで下さい。幸せな物語にして下さい』というメッセージがありました」と明かしていた。

コロナ禍以前は、4月24日の公開を予定していた「」。菅田は「このタイミングでの公開は、ひとつの巡り合わせ。(公開日再決定までは)中島みゆきさんの歌詞の通りの日々だなと思いました。延期は『4カ月延びた』と考えることもできますし『4カ月間も映画について考えることができた』と思うこともできますよね」と説明。「ただバラエティ番組の打ち合わせの際、3月に話し合った内容を今収録しているので、だいぶ誤差が生じている。ここ1カ月くらい『俺、そんな事話してましたっけ?』とずっと言ってます(笑)」と話していた。

本作が3度目の映画共演の場となった菅田と小松。瀬々監督は「“ツーカー”の関係というのは感じましたよね。待ち時間は親しそうにしてましたね。ただ芝居を始めると、馴れ合いにならないようにやっている。『新しいところ、違うところに行きたい』というのを常に目指している感じがしました。そこは素晴らしいと思いました」と告白。すると、菅田は「まぁ“ツーカー”は“ツーカー”なんでね…」と認め、小松への思いを打ち明けた。

菅田「今回、同じ出演シーンがあまりなくて。幼少期の頃の思い出ありきの芝居なんですよ。だから、初めましての人じゃなくてよかったなと思いました。過去作では中学生も演じてますし――お互い首を絞め合ったり、顔面に唾を吐きかけたりしてましたけど、その頃の思い出が、今になって効いてきたのかなと」

一方、小松は「今までは激しいテイストの作品が多かったんですが、今回は王道のラブストーリー。これまでの作品を通じて私たちはどう変化していったのか、『』をどう見せていくのかという点が面白さでもあったんです」と説明。すると、菅田は小松の変化した点について「いっぱい差し入れするようになりましたよね」と分析する。「前はそんなに余裕がなかったんじゃないかなという印象。撮影の合間に会話をした印象があまりないんです。今回は俳優部としての仕事以外にも、僕らじゃないとできないケアも行っていました。エキストラさんがたくさんいらっしゃった日には、製作陣に『寒いから豚汁とかできないですかね』と提案したり。火の使用に関する問題で出来ないとなったら、豚汁案はすぐに捨てて『お菓子を買いに行きます』と。バリバリのキャリアウーマン。格好良かったです」と振り返った。

小松は、初めて父親役を演じた菅田の姿に着目したようだ。「(子役の事を)ずっと可愛いと言っていて。毎日その話をしているくらい。本当に父親の顔をしていました」と述懐。「私自身も30代の役は初めてでしたし『(互いに)大人になってきてるんだなぁ』と思いましたし、“父親の一面”という新しい部分が見えました」と語っていた。

」は、8月12日の先行上映(全国350館の劇場で実施)を経て、8月21日から全国東宝系で公開。

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