5組の監督×豪華キャストで完成した「緊急事態宣言」 8月28日からAmazon Prime Videoで独占配信!
2020年7月29日 05:00
[映画.com ニュース] 日本を代表する5組の監督と豪華キャストが参加したオムニバス映画「緊急事態宣言」の製作が決定し、8月28日からAmazon Prime Videoで独占配信されることが決定。あわせて、特報映像もお披露目された。
現在もなお、世界中をパニックに陥れている新型コロナウイルス感染症(COVID-19)。日本でも政府が“緊急事態宣言”を発出し、「外出自粛」「三密回避」「テレワーク導入」などによって、人々の生活が一変している。この状況下で、人々は日常的に親しんできた娯楽の大半を奪われ、映画業界でも劇場の休館や公開延期に加え、邦画作品の撮影も休止、または中止に追い込まれ、多くのクリエイターたちが貴重な発表の場や生活の糧を失った。本作は、このような緊急事態の最中に生まれた企画だ。
本作は“緊急事態”の記憶、それがもたらした変化や意味を、5組の監督陣の手によって「映画」の形へと刻み込む試み。ラインナップは、園子温監督作「孤独な19時」、中野量太監督作「デリバリー2020」、非同期テック部(ムロツヨシ、真鍋大度、上田誠)による「DEEPMURO」、真利子哲也監督作「MAYDAY」、三木聡監督作「ボトルメール」となっている。
「孤独な19時」に集ったのは、斎藤工、田口主将、中條サエ子、関幸治、輝有子、鈴木ふみ奈。園監督は「現状が、『フィクションのような』時代に、頭が狂わないように、正気を保つために映画を作り続ける事が、大事だ」と語り、斎藤は「この混沌とした時代を生き抜く先に光はあるのだろうか。列島が未曾有の疫病や災害に苦しむ中、暗闇にもがく中、映画に出来る事は何なのだろうか。その一つの答えを園子温監督は本作により出してくれたと思っています」と思いの丈を述べている。
「デリバリー2020」のキャストは、渡辺真起子、岸井ゆきの、青木柚。「コロナ禍の制限された条件の中で、いったい何を撮れるのか? 考え抜いた僕の結論は、やっぱり家族でした。今、日本中のどの家族にも起こり得る食卓の話です」と中野監督が説明すると、渡辺と岸井は「どんな状況であろうが、中野量太監督の歩き方はかわらない。目標を決めています。当たり前のようですが、そこへ向かう監督としての背中をみているのが、私は好きなので、声をかけられたら、一緒にいきます!って答えちゃいます」(渡辺)、「『デリバリー2020』は居る場所はバラバラでも同じものを待っている家族の話。何が届くのか。是非ご覧ください」と話している。
「DEEPMURO」では、ムロが主演も兼任し、柴咲コウ、きたろう、阿佐ヶ谷姉妹と共演。「緊急事態宣言というものが出されて、非同期テック部は始まりました。今できること、やりたいことを話し合い辿り着いた、一つの答えです」と明かすと、柴咲は「ムロさんとのラブストーリーとお聞きして、驚きと楽しみを持って撮影に挑みました。それがあんなことになるなんて…!」と期待を高める発言をしている。
「MAYDAY」は、14カ国・21都市の人々が関わる異色作(日本パートのキャスト:岩瀬亮、内田慈)。真利子監督は「緊急事態宣言中に完全リモート撮影の依頼を受けて、エジソンとリュミエールを見直して映画のはじまりから考えました。それから世界中の友人たちに声をかけて、コロナ禍にある2020年5月のビデオレターをもらったら、いろんな思いが浮かび上がってきました」と述懐。そして「それぞれは些細なことかもしれないけど、それがひとつに繋ぎ合わさった『MAYDAY』には、はじめて映画をみた人たちが味わったような驚きと発見があるように思います」と語っている。
三木監督は「ボトルメール」について「街を捨てよネットに行こう。ギャグに右も左も無いけれど、右よりなコメディと右よりなコボケをカマしまくる現実が跋扈する今日この頃、今回は左よりな感じです。パヨクですが何か?」とコメント。ふせえり、松浦祐也、長野克弘、麻生久美子とともに、三木組初参加の夏帆が出演しており「意気揚々と現場に向かったものの、自粛明けのブランクがあるなかでの撮影は、今までとは勝手が違い、それはそれはハードでした。今だからこそ、つくれる作品。そこに三木さんのシュールな笑いが融合して、ざらりとした不思議な作品になったのではないかと思います」とコメントを寄せている。
「緊急事態宣言」は、8月28日からAmazon Prime Videoで独占配信。
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