石井裕也監督「生きちゃった」にパク・ジョンボム、毎熊克哉、芹澤興人!特報映像も初公開
2020年7月25日 08:00
[映画.com ニュース] 石井裕也監督のオリジナル脚本による最新作「生きちゃった」が、10月3日から全国で公開されることが決まり、特報映像が初披露された。また仲野太賀、大島優子、若葉竜也が共演する今作に、パク・ジョンボム、毎熊克哉、太田結乃、柳生みゆ、芹澤興人、北村有起哉、原日出子、鶴見辰吾、伊佐山ひろ子、嶋田久作が出演していることも発表された。
本作は、2019年6月の上海国際映画祭で発表され、香港国際映画祭と中国のヘブン・ピクチャーズが共同出資するプロジェクト「B2B(Back to Basics) A Love Supreme」(原点回帰、至上の愛)の1本として製作されたもの。山田厚久(仲野)と奈津美(大島)、そして武田(若葉)の幼馴染み3人は、青春時代をいつも一緒に過ごしてきた。結婚した厚久と奈津美には5歳の娘がおり、平凡だがそれなりの生活を送っていた。しかし、奈津美の浮気を知った厚久は怒ることも悲しむこともできず、感情に蓋をすることしかできない。その日を境に3人の関係は歪んでいき、物語は衝撃的な展開へと向かっていく。
厚久の兄・山田透を演じたのは、「ムサン日記 白い犬」「生きる」などのメガホンをとったことで知られるパクだ。そして「ケンとカズ」で脚光を浴び、その後は「万引き家族」「AI崩壊」など話題作への出演が相次ぐ毎熊が、奈津美の不倫相手・洋介に扮している。
一方、今作で銀幕デビューを果たす太田は、厚久と奈津美の未娘・山田鈴役を得た。映画、ドラマに経験豊富な柳生は厚久の元恋人・飯村早智子に息吹を注いでいる。そして、石井組は8作目となる芹澤、ジャンルを問わない表現力に定評のある北村は、今作で起こる“ある事件”に関わる男をそれぞれ演じている。
今回お披露目となる特報には、セリフが一切ない。聞こえてくるのはセミの鳴き声、鳩時計の音、そしてのみこむようにしてむせび泣く声だけ。映像の後半に映し出される仲野、大島、若葉の感情をむき出しにした表情が、ただならぬ雰囲気を醸し出している。なお今作は、10月以降に英題「All the Things We Never Said」で中国、香港、台湾、マカオなどで上映を予定している。
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