巨匠アサイヤス&小泉今日子が絶賛! 宮崎大祐監督最新作「VIDEOPHOBIA」劇場公開決定
2020年7月22日 16:00
[映画.com ニュース] 「大和(カリフォルニア)」「TOURISM」で国内外から注目を集めた宮崎大祐監督最新作「VIDEOPHOBIA」が、10月24日から東京・K's cinema、11月7日から池袋シネマ・ロサ、大阪・第七藝術劇場で公開されることが決定。あわせて、本ビジュアルと場面写真もお披露目された。
本作は、ディープな大阪のさらに奥へと進んだ、異世界で繰り広げられるモノクロのスリラー。主人公は、東京で女優になるという夢破れて故郷・大阪のコリアンタウンに帰って来た29歳の愛。彼女は一夜をともにした男に、情事の動画をネット上にばらまかれたことから精神を失調していく。自分の映像が世界中に拡散される計り知れない恐怖と、助けを求めても自分を責めるような周りの視線。被害者が否応なく孤立する現状をえぐり出していく。
ヒロインの愛を体当たりで演じたのは、サニーデイ・サービスの楽曲「セツナ」のミュージックビデオでブレイクした廣田朋菜。「リリイ・シュシュのすべて」で脚光を浴びて以来、独特の存在感を放ち続ける忍成修吾、イラン出身のタレントで女優としての活躍も目覚ましいサヘル・ローズの怪演も見逃せないポイント。サントラは、日本のみならず海外でも人気を誇るBAKU(KAIKOO)が担当し、エンディングテーマは、大阪出身の人気ラッパーJin Dogg、ヌンチャクらによるオリジナル曲となっている。
モントリオール新映画祭での「魅惑的かつ凄惨!」という評を受け、第15回大阪アジアン映画祭の国内プレミア上映は、全回ソールドアウト。オリビエ・アサイヤス監督が「見事な作品! 主演女優はとても身体的で、自然で、それでいて神秘的だ。そしてこの映画自体も同様に、シンプルで、エレガントで、明晰で、反復の中に日常生活の神秘とも言える何かを捉えている」と惜しみない賛辞を送り、小泉今日子は「現代日本の若者のリアルな日常に潜む危うさをスリリングに描きながらも、ヌーヴェルヴァーグの香りがぷんぷん匂う。こういうの私は好きです」と称賛のコメントを残している。
「VIDEOPHOBIA」は、10月24日からK's cinema、11月7日から池袋シネマ・ロサ、第七藝術劇場ほか全国順次公開。なお、7月30日まで、MotionGallery(https://motion-gallery.net/projects/videophobia)にてクラウドファンディングを実施中。わずか9日間で目標金額を達成した注目のプロジェクトとなっている。