カンヌ選出、深田晃司監督が描く共感度0.1%の男女の転落劇 「本気のしるし 劇場版」予告&ポスター
2020年7月8日 17:00

[映画.com ニュース]第73回カンヌ国際映画祭の「オフィシャルセレクション2020」に選出された深田晃司監督作「本気のしるし 劇場版」の予告編とポスタービジュアルがお披露目された。星里もちる氏の同名コミック原作であり、メーテレ(名古屋テレビ)でローカル放送された深夜ドラマを再編集したという点で異例の選出となった本作。深田監督がこだわったポスターの「ふたりなら堕ちても」というコピーが、不器用な男女のすさまじい転落劇を予感させる。
「淵に立つ」で、第69回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門で準グランプリに相当する審査員賞を受賞した深田監督が初めて“漫画原作を映像化”に挑戦。森崎ウィンと土村芳をはじめ、宇野祥平、石橋けい、福永朱梨、忍成修吾、北村有起哉ら個性豊かなキャスト陣が顔をそろえた。もともとは2019年10月から、メ~テレ制作の連続ドラマとして放送がスタート。既存のドラマの枠から逸脱するクオリティの高さと、視聴者の予想をことごとく裏切る登場人物の行動が、大きな反響を呼んでいた。
ディレクターズカット版として再編集された劇場版のポスタービジュアルには、森崎&土村の背後を埋め尽くすように、ドラマ放送時にSNSに寄せられた反響がびっしりと並んでいる。「共感度0.1%」「本気度合いがハンパなくて冷や汗」「メンタルが削られる」など、熱量の高いコメントで構成されている。
予告編は、「間違いなく深田監督の最高傑作のひとつであり、今年のカンヌ作品の中で最も感動的な作品のひとつだ」というカンヌ国際映画祭選考委員会の短評で幕を開ける。虚無感を抱えながらも、職場で二股恋愛を続ける会社員・辻一路(森崎)はある夜、踏み切りで立ち往生していた葉山浮世(土村)と出会う。「こいつといると、とんでもない目に遭わされるんだ」「一度でも抱いたら、地獄見ますよ」――そんな警告を耳にしながらも、一路はその場しのぎの嘘を繰り返し、周囲を翻ろうする浮世を追い、さらなる深みへとはまっていく。破滅の匂いが漂う、不穏な映像が完成した。
森崎は、「約4時間という長尺ではありますが、目が離せないほどの共感度0.1%の内容なので、一つ一つの場面に心の中で突っ込みながら劇場でご覧頂ければと思います」とアピール。深田監督は「『本気のしるし』劇場公開に向けて最後の仕上げをしています。映像と音声をチェックしながら、4時間を経てのラストシーンに駆ける森崎さんと土村さんの必死な姿にしみじみ感動しました。ドラマ版に始まり見飽きるぐらい見ている自分がいまだに感動できるのだから、これはどうやら本物です。早くみんなに見て欲しい」と期待をあおった。
「本気のしるし 劇場版」は、10月9日から全国順次公開。
(C)星里もちる・小学館/メ~テレ
関連ニュース






映画.com注目特集をチェック

映画「F1(R) エフワン」
【語れば語るほど、より“傑作”になっていく】上がりきったハードルを超えてきた…胸アツをこえて胸炎上
提供:ワーナー・ブラザース映画

でっちあげ 殺人教師と呼ばれた男
【あり得ないほど素晴らしい一作】この映画は心を撃ち抜く。刺すような冷たさと、雷のような感動で。
提供:東映

たった1秒のシーンが爆発的に話題になった映画
【この夏、絶対に観るやつ】全世界が瞬時に“観るリスト”に入れた…魅力を徹底検証!
提供:ワーナー・ブラザース映画

186億円の自腹で製作した狂気の一作
【100年後まで語り継がれるはず】この映画体験、生涯に一度あるかないか…
提供:ハーク、松竹

なんだこの映画は!?
【異常な超高評価】観たくて観たくて仕方なかった“悪魔的超ヒット作”ついに日本上陸!
提供:ワーナー・ブラザース映画

すさまじい映画だった――
【あまりにも早すぎる超最速レビュー】全身で感じる、圧倒的熱量の体験。
提供:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

“生涯ベスト”の絶賛!
「愛しくて涙が止まらない」…笑って泣いて前を向く、最高のエール贈る極上作【1人でも多くの人へ】
提供:KDDI

究極・至高の“昭和の角川映画”傑作選!
「野獣死すべし」「探偵物語」「人間の証明」…傑作を一挙大放出!(提供:BS10 スターチャンネル)