桜井日奈子が“最高のお風呂”を追い求める! 片山ユキヲ「ふろがーる!」実写ドラマ化
2020年6月30日 06:00
[映画.com ニュース] 女優の桜井日奈子が、テレビ東京の「ドラマパラビ」枠で放送される「ふろがーる!」に主演することがわかった。テレビ東京ドラマ初出演にして主演を務めることになった桜井は、自宅のお風呂を愛してやまないOL役に挑戦している。
「ふろがーる!」(作:片山ユキヲ)は、2015~16年に「週刊ビッグコミックスピリッツ」(小学館刊)で連載され、全3巻の単行本が刊行された漫画。OL・生実野早夜子(おゆみの・さよこ)が、さまざまな入浴方法にトライし「最高のお風呂とは何か?」という問いの答えを求め、お風呂中心のライフスタイルを貫く様子が描かれた。
桜井が演じる早夜子は「一日の疲れをとる入浴タイムだけは譲れない!」という考えの持ち主。自家製の入浴剤に始まり、工夫をこらした意外な入浴法、お風呂上がりに食すおつまみレシピ、 お風呂掃除のテクニックなど、実践してみたくなる“お風呂の役立ち情報”が続々と登場する。演出を担当するのは、映画「ミックス。」やドラマ「リーガル・ハイ」の石川淳一監督。「レンタルなんもしない人」「死役所」の政池洋佑、「警視庁・捜査一課長」「ウツボカズラの夢」などを手掛けた仲村優果里が脚本を担当している。
桜井は「コロナウイルスの自粛期間もあり、約3カ月演じることから離れていたので、久しぶりにお芝居ができる場所をいただけて嬉しいです」と告白。オファーを受けてから読んだ原作は「共感と新たな発見と、お風呂の可能性を拡げてくれる作品でとても面白かったです。コロナ禍でおうち時間のあり方が問われる今、間違いなく意義のある作品になると思いました」と述べている。
また、自身の役どころについて「究極の風呂を追い求める早夜子の真剣さが時にシュールで、でも自分をしっかり持っている、ぶれない強さみたいなものも感じられました。台本を読み進めるほど、どんどん早夜子が魅力的に思えて、早夜子を演じられる喜びとワクワク感もどんどん増していきました」と説明。「私もお風呂が大好きで、一日に何度もお風呂に入りますし、銭湯や温泉も大好きです。早夜子と同じふろがーるとして、この作品に出会えたことを運命のように感じています」と語っている。
今回の映像化にあたり、原作者の片山氏が紹介したのは、忘れられない思い出だ。幼少期、愚行に怒った父が「うちの子じゃない!」と言い、その後、泣き腫らす自分に対して「…もういいから、先にお風呂入りなさい」と言葉を投げかけてきた。「情けない自分をあたたかい湯にひたしながら、『まだ、この家にいていいんだ』という安心感に、再び涙がぽろぽろ…。あの夜の“あたたかい湯”を描きたい、という想いを根底に、お風呂大好き早夜子さんが生まれました」と創作の源を明かす。
「それが実写ドラマ化する喜びったら、足が震えながら地面から2センチほど宙に浮く感じ。光栄ですっ!」と片山氏。「主演は桜井日奈子さん!! 個人的にファンのうえに、配役を聞いた瞬間、早夜子のイメージが“ピタッ!”と重なりました。その夜の入浴中のひとり言は『あー、人生良いこともあるもんだ!』。どんなドラマになるのか、一視聴者としても、とても楽しみにしてます!!」とコメントを寄せている。
「ふろがーる!」は、テレビ東京系で7月15日から毎週水曜深夜0時58分に放送。なお、動画配信サービス「Paravi」では、7月15日の午後9時より、毎話独占先行配信が行われる。
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