米ワーナー「黒い司法」を無料配信 ブラックアウト・チューズデーに賛同
2020年6月4日 08:00
［映画.com ニュース］ 米ワーナー・ブラザースが、人権弁護士ブライアン・スティーブンソンの実話を映画化した「黒い司法 0％からの奇跡」を、すべてのデジタルプラットフォームで6月に無料レンタル配信することを発表した。
白人警官に殺害された黒人男性ジョージ・フロイド氏を追悼し、人種差別に抗議するため、米音楽業界が6月2日（現地時間）、連携して大規模ストライキ「ブラックアウト・チューズデー」を実施。ワーナーもこれに賛同し、今回の無料配信を決定した。
デスティン・ダニエル・クレットン監督、マイケル・B・ジョーダン主演「黒い司法 0％からの奇跡」は、ベストセラー回顧録「黒い司法 黒人死刑大国アメリカの冤罪と闘う」が原作。1980年代の米アラバマで、無実の罪で死刑宣告された黒人の被告人ウォルター（ジェイミー・フォックス）を助けるため新人弁護士ブライアン（ジョーダン）が立ち上がるが、仕組まれた証言、証人や弁護士たちへの脅迫など、数々の差別と不正に阻まれる。
ワーナーは、SNSで「私たちは物語の力を信じています。映画『黒い司法』は、人権弁護士ブライアン・スティーブンソンの経験を描いたもので、私たちの社会に蔓延している体系的な人種差別についてもっと知りたいと考えている方々に、ぜひ見ていただきたい作品です」と声明を発表している。
さらに、「私たちの国を変えていくための積極的な行動がなんとしても必要です。私たちは過去に起こった出来事や、現在の私たちの状況を招くに至った数え切れないほどの不公正について、みなさんにより詳しく学んでいただければと思っています。クリエイター、ストーリーテラー、この映画を実現するため協力してくださった支持者のみなさまに感謝します。家族や友人、同じ志を持つ仲間と一緒にご覧ください。ブライアン・スティーブンソンや彼の“Equal Justice Initiative（司法の公正構想／NPO団体）”の活動について、もっと詳しい情報を知りたい方はEJI.orgをご確認ください」と呼びかけた。
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