名作ミュージカル「屋根の上のバイオリン弾き」が再映画化 「ハミルトン」トーマス・カイルが監督
2020年6月3日 11:00
[映画.com ニュース] 米MGMが名作ミュージカル「屋根の上のバイオリン弾き」を映画化することがわかった。トニー賞4冠のミュージカル「イン・ザ・ハイツ」や、ピュリッツァー賞受賞&トニー賞11冠のミュージカル「ハミルトン」の演出家で、映画版「ハミルトン」の監督も務めているトーマス・カイルがメガホンをとる。
1964年にブロードウェイで開幕した「屋根の上のバイオリン弾き」は、ロシア革命前のウクライナのユダヤ人コミュニティで牛乳屋を営むテヴィエと口うるさい妻、5人の娘たちが、迫害に負けず懸命に生きようとする姿を描いている。ジェローム・ロビンズ演出、ジェリー・ボック作曲、シェルドン・ハーニック作詞、ジョゼフ・スタイン脚本の同作は、トニー賞で作品賞、脚本賞、作曲賞など9冠に輝いた。舞台はブロードウェイで何度もリバイバル公演され、また世界中で上演されている。
1971年にはノーマン・ジュイソン監督、トポル主演で映画化され、アカデミー賞3部門を受賞した。米Deadlineによれば、カイル監督の新作は、ドラマ「Fosse/Verdon(原題)」のスティーブン・レビンソンが脚本を執筆。カイル監督は、ダン・ジンクス、アーロン・ハーニックとプロデュースも手がける。
カイル監督は、サム・ロックウェルとミシェル・ウィリアムズ主演のミニシリーズ「Fosse/Verdon(原題)」で監督を手がけ、同作でゴールデングローブ賞主演女優賞を受賞したウィリアムズと3月に結婚したばかり。リン=マニュエル・ミランダ脚本、作詞作曲、主演の舞台を映画化した「ハミルトン」は、アメリカ建国の父のひとりで初代財務長官アレクサンダー・ハミルトンを主人公にした歴史ヒップホップミュージカルで、7月3日からディズニー+で配信される。