岩井俊二監督による“中国版ラストレター” 「チィファの手紙」特報&ビジュアル完成
2020年5月21日 08:00
本作は、岩井監督が手掛けた「ラストレター」(出演:松たか子、広瀬すず、福山雅治、森七菜ほか)と同じく、小説“ラストレター”を原作にした物語。中国では、2018年に公開。中国映画としては公開週の興行ランキング1位を獲得し、第55回金馬奨では最優秀主演女優賞、助演女優賞、脚本賞の3部門にノミネートされた。
亡くなった姉・チィナン宛に届いた同窓会の招待状。妹のチィファ(ジョウ・シュン)は、姉の死を知らせるために同窓会に参加するが、姉の同級生に“姉本人”と勘違いされたうえに、初恋相手の先輩・チュアン(チン・ハオ)と再会することに。自身が姉ではないことを言い出せず、姉のふりをして始めた文通は、チィファの初恋の思い出を照らし出す。
特報は、チィファが「中学時代に好きな人がいたんです。でも、その人、私の姉が好きで――」と初恋に思いを馳せる光景からスタート。回想シーンを織り交ぜながら紡がれるのは、1通の手紙を通じて始まった2つの世代を超えて描かれる恋の行方。過去、現在で映し出される手紙のやりとりから、胸を締め付けるような淡く切ない“記憶”が呼び起こされていく。柔らかく透明感あふれる映像に、美しく切なげなチェロの旋律が奏でられている。
ティザービジュアルでは、ダン・アンシー演じる若き日の姉・チィナンの横顔をとらえており、その瑞々しい魅力にひきつけられる。また「初恋、めぐる――」というコピーも添えられており、“岩井美学”を貫いた世界観に期待が高まる仕上がりとなっている。
「チィファの手紙」では、岩井監督はプロデュース、脚本、編集、音楽も兼ね、撮影監督には日本版「ラストレター」にも参加した神戸千木、アジア映画業界の巨匠ピーター・チャンがプロデューサーとして名を連ねている。今秋に東京・新宿バルト9ほか全国で公開。
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