「カメ止め」現象を巻き起こした“シネマプロジェクト”第9弾「河童の女」7月公開決定
2020年5月13日 08:00

[映画.com ニュース] ENBUゼミナールが主催する“シネマプロジェクト”第9弾となる「河童の女」が、7月11日から全国公開されることが決定。あわせて、キービジュアルと場面写真、メイキングカット、予告編もお披露目された。
今泉力哉監督作「退屈な日々にさようならを」(第6弾)、上田慎一郎監督作「カメラを止めるな!」(第7弾)といった話題作を輩出し、今後の活躍が期待される俳優と新進気鋭の監督の出会いの場となっている“シネマプロジェクト”。第9弾でメガホンをとることになったのは、長編映画デビューとなった51歳の新人・辻野正樹監督。ワークショップオーディションで選ばれた16名のキャスト、ベテラン俳優の近藤芳正をゲスト俳優として起用し、撮影に挑んでみせた。
物語の舞台は、とある民宿。柴田浩二(青野竜平)は、川辺の民宿で生まれ、今もそこで働きながら暮らしている。ある日、社長である父(近藤)が、見知らぬ女と出て行った。浩二はひとりで民宿を続ける事となり、途方に暮れてしまう。そんななか、東京から家出してきたという美穂(郷田明希)が現れ、住み込みで働く事になった。彼女に惹かれた浩二は、誰にも話した事の無い“少年時代の河童にまつわる出来事”を語り始める。予告編では、浩二に“地元から離れられない理由”があることを示唆する場面が組み込まれている。

「カメラを止めるな!」の上田監督は「懐かしい友人と再会して思い出話に花を咲かせるような。そんな時間を感じる映画でした」と感想を述べる。「それぞれがそれぞれの問題を抱えた、癖のある登場人物たち。そんな彼ら彼女らが大集合して大騒ぎするラストシーン。彼らの行動は正しいのか、正しくないのか? そんな事を超えて、なんとも奇妙で清々しい多幸感に襲われました」と語っている。
「喜劇 愛妻物語」が控える足立紳は「色んなものをしょいこんで立ち止まってしまった主人公が51歳の新人監督辻野さんと重なる。きっと辻野さんは人間が大好きなんだと感じるラストシークエンスに笑い泣き! 主人公同様にこれから突っ走るはずだ」と説明。映画パーソナリティの伊藤さとり氏は「監督独自の視点による愛溢れる画だった。人の心に寄り添う脚本とワンカットワンカット、ひとりひとりに見せ場を作りながら、映画でしか表現できない“過去から未来へ飛び出す”ダスティン・ホフマンの『卒業』のような瑞々しい2人の姿が、今も目に焼き付いている」とコメントを寄せている。
「河童の女」には斎藤陸、瑚海みどり、飛幡つばさ、和田瑠子、中野マサアキ、家田三成、福吉寿雄、山本圭祐、辻千恵、大鳳滉、佐藤貴広、木村龍、三森麻美、火野蜂三、山中雄輔も出演。7月11日から東京・新宿K's cinema、7月18日から池袋シネマ・ロサほか全国順次公開。
︎(C)ENBUゼミナール
フォトギャラリー
Amazonで関連商品を見る
関連ニュース
映画.com注目特集をチェック
星と月は天の穴
【今年最後に観るべき邦画】なじみの娼婦、偶然出会った女子大生との情事。乾いた日常に強烈な一滴を。
提供:ハピネットファントム・スタジオ
アバター ファイヤー・アンド・アッシュ
【シリーズ完全初見で最新作を観たら…】「こんなに面白かったのか!!」「歴史を変える傑作」「号泣」
提供:ディズニー
「アバターF&A」「ズートピア2」などが“500円”で観られる!
【正直、使わないと大損】絶対に読んでから映画館へ!
提供:KDDI
楓
【今年最大級に切なく、涙が流れた】双子の弟が亡くなった。僕は、弟の恋人のために“弟のフリ”をした
提供:アスミック・エース
ズートピア2
【最速レビュー】「最高の続編」「2025年頑張ったご褒美みたいな映画」「メロすぎる」「全員みて」
提供:ディズニー
SNSで大炎上中
【非難殺到】「絶対に許すな」「町ごと滅べ」 些細な口論が…まさか 異常事態を総力取材
提供:ハピネットファントム・スタジオ