「SHINPA」在宅制作の新作映画を連続配信! 今泉力哉、柄本佑、深田晃司ら24人の監督が参加
2020年5月1日 14:00

[映画.com ニュース] 2014年からスタートした上映イベント「SHINPA(シンパ)」が、オルタナティブな形態での企画を試みる「SHINPA the Satellite」シリーズ第2弾として、24人の監督による“在宅映画制作”を実施することがわかった。
二宮健監督(「チワワちゃん」「とんかつDJアゲ太郎」)を中心とする「SHINPA」は、東京国際映画祭とのコラボレーション、年越しカウントダウン・オールナイトなど、監督主導による運営形態を維持したイベントとして拡がりを見せている。今回の“在宅映画制作”は、新型コロナウイルス感染防止に伴う外出自粛要請を受けて始動させた企画だ。
監督および、作品制作に関わるスタッフ・キャスト全員が“映画制作のための外出”をせず、在宅ですべての作業を完結させるプロジェクトとなっており、同居人の参加、遠隔での演出、撮影した素材を集約することは可能。4月に各チームが制作を行い、完成させた作品は、本日5月1日から各日1本ずつ、YouTubeにてリレー方式で公開される。
参加監督は、アベラヒデノブ、今泉力哉、岩切一空、柄本佑、大野キャンディス真奈、川島直人、菊地健雄、小村昌士、近藤啓介、佐津川愛美、篠原悠伸、達上空也、田中浩美、中村祐太郎、二宮健、野崎浩貴、深田晃司、古畑新之、前野朋哉、松居大悟、嶺豪一、森ガキ侑大、安川有果、渡辺大知。

二宮監督が“在宅映画制作”を企画したのは「ずっと準備を進めていた自分の映画の撮影の延期が決まった4月初頭」だという。手を取り合った仲間たちと生み出した作品群について「各監督が自分の生活と世界の状況を見つめる中で生まれた24本の作品は、同じ状況下にもかからず、それぞれの個性が惜しみなく投影された、唯一無二の作品たちです」と説明。「思わず気持ちが沈んでしまう時間が続く今の状況の中で、私たちの作品が、ひとりでも多くの方の彩りや活力となって、寄り添うことが出来れば、嬉しいです」と語っている。
企画・運営に名を連ねる小林達夫監督は「『普段より、人と会わないようにする』。ただそれだけのことで、私たちの映画づくりは大きな変更を迫られる。家から出ないことを、映画を使って奨励したい訳ではない。聞き分けの良さや服従の声明をあげたい訳でも、もちろんない。つくられるときも、観られるときも、人と密接な距離のなかで育まれてきた映画という表現の『これから』のために。ひとまず猶予された在宅という条件で制作されたそれぞれの作品の2020年4月が、その限定の中で思考された挑戦のひとつひとつが、暗闇の中から新たなアイディアを連れてきてくれることを願っている」とコメントを寄せている。
「SHINPA the Satellite Series #2 在宅映画制作」は、「SHINPA」のYouTubeチャンネル(https://www.youtube.com/channel/UC67MFWjWnRfdIuBC-RH7UMw)にて、5月1日から連日午後8時に公開。初回は二宮監督作が披露。全作品、期間限定でアーカイブされる。
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